赤信号無視を8回、130km/h超---バイクを執拗に追跡して事故も誘発、交通トラブルで少年を逮捕

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交通トラブル(ロードレイジ)は発端がはっきりとしないケースが多々だが、執拗に追跡したバイクの走行を妨害し、事故を誘発したとして18歳の少年が危険運転容疑で逮捕された。約4km区間で赤信号無視を8回行い、高速度での走行もしていたという。

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昨年10月、東京都八王子市から昭島市までの約4km区間でバイクを煽り立てるように走行し、衝突事故も誘発させてバイク運転者を負傷させたとして、警視庁は7日までに18歳の少年を危険運転致傷容疑で再逮捕した。

警視庁・昭島署によると、問題の事件は2017年10月15日の午前1時すぎに発生している。立川市内に在住する17歳の男性がバイクで東京都八王子市内の都道を走行していたところ、コンビニエンスストア駐車場から発進してきた乗用車が追走を開始。ヘッドライトを消した状態で横並びに接近してきて、クラクションを鳴らしながら煽り立てるような走行を行った。

バイクはこのクルマから逃れようと約4km離れた昭島市内まで走行したが、追走するクルマはこの間に8か所の交差点で赤信号を無視。一時は130km/h超の速度まで加速した。バイクは同市内の交差点を右折しようとしたが、対向車線側へ進出してきたクルマはこれを阻止しようとして衝突。バイクは転倒し、男性は打撲などの軽傷を負った。

警察はクルマを運転していた八王子市内に在住する18歳の少年を道路交通法違反(共同危険行為)で逮捕。クルマに搭載されていたドライブレコーダー映像の分析を進めたところ、煽り行為が明らかとなり、警察はバイクの衝突事故を誘発したと判断。少年を自動車運転死傷行為処罰法違反(危険運転致傷)容疑で再逮捕している。

男性と少年に面識は無く、警察では同乗者からも事情を聞いて少年が煽り行為を開始した動機の解明を急ぐとともに、事故発生の経緯を詳しく調べている。

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逮捕された少年は黙秘しているようで、現状ではバイクの追走を始めた原因はわかっていない。被害を受けた男性も「どうして追いかけられたのかわからない」などと説明しているようだ。何か逆鱗に触れるようなことがあったとして、見ず知らずの者が「相手のキレるポイント」などわかろうものではない。

《石田真一》

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