ペダル踏み間違えのクルマが歩行者をはね、道路沿いの建物にも突っ込む

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路上駐車していたクルマが急発進して暴走し、そのまま歩道上の歩行者をはねた後、道路沿いの建物に突っ込む事故が起きた。建物とクルマの間に挟まれた歩行者が死亡、クルマの運転者も重傷を負っている。

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18日午前7時20分ごろ、東京都港区内の都道で乗用車が暴走。ガードパイプを破壊して歩道に乗り上げ、歩行者へ衝突した後に道路脇の建物へ突っ込む事故が起きた。歩行者の男性が死亡、運転者も骨折などの重傷を負っている。

警視庁・高輪署によると、現場は港区白金6丁目付近で片側1車線の直線区間。路上駐車していた乗用車は急加速するようにして発進。約200mに渡って暴走するとともに、急ハンドルを切って道路右側のガードパイプに衝突してこれを破壊。歩道に乗り上げ、歩いていた37歳の男性をはねてボンネットに乗せたまま、道路沿いにある店舗を兼ねた住宅の建物へ突っ込んだ。

この事故で歩行者の男性が建物とクルマの間に挟まれ、全身強打でまもなく死亡。クルマも中破して運転していた神奈川県鎌倉市内に在住する78歳の男性が足を骨折するなどの重傷を負った。建物の1階部分が大破したものの、建物内にいた人にケガはなかった。

現場での簡易聴取に対し、運転者の男性は「クルマが急発進した」と話しており、警察ではアクセルとブレーキを踏み間違えたものとみて、事故発生の経緯を詳しく調べている。

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事故を起こしたクルマは安全装備を満載した「現状、これ以上に安全なものはない」というフラッグシップモデルだった。歩行者の衝突被害を軽減するポップアップフードも自動的に作動していたが、今回のケースではクルマと建物との間に挟まれる状態となったことで命を落としてしまったようだ。

最高の安全装備を備えたクルマであっても、それは正常に運転している場合に限って有効なものであり、「ペダル踏み間違えには対処しきれない」ということを露呈させてしまった。

《石田真一》

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