交通違反の取締りから逃れようと警官のバイクにクルマを衝突させた男を逮捕

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シートベルト未着用でクルマを運転しているところを発見された男が、取締りを行おうとした警官が運転するバイクにクルマを衝突させる事件が起きた。警官は重傷を負っており、男は後に公務執行妨害などの容疑で逮捕されている。

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岡山県岡山市中区内で交通違反の取締りから逃れようとした際、警官が運転するバイクに衝突する事故を起こして、警官を負傷させたまま逃走したとして、岡山県警は22日、同市内に在住する男を公務執行妨害や傷害容疑で逮捕した。

岡山県警・岡山中央署によると、公務執行妨害や傷害容疑で逮捕された岡山市南区内に在住する34歳の男は、21日の午後4時15分ごろ、岡山市中区倉田付近の市道でシートベルトを未着用のまま軽トラックを運転。これを発見して取締りを行おうとした同署・地域課に所属する32歳男性巡査長の停止指示を無視して逃走するとともに、バイクで追跡してきた巡査長にクルマを衝突させた疑いがもたれている。バイクは転倒し、巡査長は左手首脱臼などの重傷を負った。

男はそのままクルマで逃走したが、後に「事故を起こしたかもしれない」と通報。警察は取締りから逃れようと故意にクルマを衝突させたと判断し、22日に公務執行妨害や傷害容疑で逮捕。道路交通法違反容疑についても調べを進めている。

警察の聴取に対し、シートベルト未着用で運転を行ったことは大筋で認めているものの、「違反逃れを目的として故意にぶつけたわけではない」などと供述し、公務執行妨害や傷害の容疑については否認しているという。警察では負傷した巡査長からも事情を聞くとともに、事件発生の経緯を詳しく調べている。

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シートベルト未着用での運転は軽微な交通違反といえるが、取締りを行う警官の指示を無視して逃走するだけでなく、警官が運転するバイクにクルマを衝突させ、さらには重傷を負わせてしまうという事件に発展させてしまった。結果として公務執行妨害や傷害の容疑で逮捕されることとなったが、こうなってしまったら「違反自体は軽微なものだった」などとは言っていられない。

《石田真一》

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