車両を持たない神戸高速鉄道が開業50周年…開業当時の記念乗車券を復刻 4月7日から

鉄道 企業動向
50周年記念1日乗車券に付属する、神戸高速鉄道と運行各社の復刻記念乗車券。
50周年記念1日乗車券に付属する、神戸高速鉄道と運行各社の復刻記念乗車券。 全 4 枚 拡大写真

兵庫県の神戸高速線を保有する神戸高速鉄道は、4月7日から数量限定で、開通50周年を記念した1日乗車券を発売する。

神戸高速鉄道は、神戸市内の東西を結ぶ初の私鉄として、1968年4月7日に開業した。

開業時からの保有区間は、東西線元町~西代間5.0km・神戸三宮~高速神戸間2.2km、南北線新開地~湊川間0.4kmの計7.6kmだが、神戸高速鉄道自体は車両を保有しない第三種鉄道事業者で、元町~西代間では阪神電気鉄道(阪神)が、神戸三宮~新開地間では阪急電鉄(阪急)が、湊川~新開地間では神戸電鉄が、それぞれ列車を運行する第二種鉄道事業者となっている。東西線のうち、高速神戸~新開地間は、阪神と阪急の2者が第二種鉄道事業者となる特異な区間でもある。

2010年9月までは、運行各社が神戸高速鉄道に対して、施設の運営を委託していたが、神戸高速鉄道を鉄道の保有のみとした同年10月からは委託を解消。同時に西代駅(神戸市長田区)から乗り入れていた山陽電気鉄道(山陽電鉄)が第二種鉄道事業者から外れている(ただし、以後も神戸高速線への運行は継続)。

そのため、現在は、元町~西代間が「阪神神戸高速線」、神戸三宮~新開地間が「阪急神戸高速線」、新開地~湊川間が「神戸電鉄神戸高速線」と呼ぶのが一般的になっている。

今回、発売される50周年記念の1日乗車券は、神戸高速鉄道や運行各社共通の磁気カード式1日乗車券と台紙、それに、各社ごとに復刻した開通当時の記念乗車券が付属する。

神戸高速版、阪神版、阪急版、神戸電鉄版、山陽電鉄版が発売され、発売額は各400円。

神戸高速鉄版は新開地・花隈・西元町・高速神戸・大開・高速長田の各駅、阪神版は神戸三宮・元町の各駅、阪急版は神戸三宮駅ごあんないカウンター、神戸電鉄版は湊川・鈴蘭台の各駅、山陽電鉄版は西代・板宿・東須磨・山陽須磨の各駅で、それぞれ6月30日まで発売する。

なお、4月7日10~15時にメトロこうべ「星の広場」(新開地駅東改札口から徒歩5分)で開催される共同販売会では、各社版がすべて発売される。

このほか、4月7日からは開業50周年企画として、キーホルダーやパスケースといった記念グッズの販売、ヘッドマークの掲出、記念スタンプラリーなどを行なう。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
  3. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  4. 船上で水素を製造できる「エナジー・オブザーバー」が9年間の航海へ
  5. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る