TATSUNOが水素ディスペンサー用ノズルを自社で開発…FC EXPO 2018

自動車 ビジネス 企業動向
タツノの水素ディスペンサーに取り付けられていた試作品の自社製ノズル。
タツノの水素ディスペンサーに取り付けられていた試作品の自社製ノズル。 全 5 枚 拡大写真

日本でもようやく水素ステーションが3ケタに届こうかという現在、水素ステーションを構成するシステムの供給状況にも変化が出てきたようだ。FC EXPOの会場内、TATSUNOのブースを訪れると見慣れた水素ディスペンサーながら、FCVと接続するノズル部分にTATSUNOのロゴが刻まれているのが目に入った。

【画像全5枚】

このノズルは確か日東工器とドイツのWEH社製しか存在しないはず。そう思ってブースの説明員に尋ねてみると……。

「はい、このノズルはようやく我が社で開発できた試作品です。まだ量産化の具体的な時期は言えませんが、ノズルも内製化を目指しています」。

そもそもタツノはガソリンの流量計から、計量器そして地下タンクなどガソリンスタンド設備を得意としてきた企業。コリオリ流量計は高圧水素にも使えることから、水素ディスペンサーも手がけている。

ブースが隣だったイワタニの水素ステーションにもタツノの水素ディスペンサーが採用されているそうだ。イワタニも水素ディスペンサーを生産していたハズ。どういうことか、尋ねてみた。

「水素ステーションを建設始めた当初は、他に生産しているところがなかったので、内製されていたところが多かったのです。イワタニさんの水素ディスペンサーにも当社のコリオリ流量計など内部の部品は当初から使われていました」。

イワタニ以外もタツノの水素ディスペンサーを採用するプラントメーカーは増えているそうだ。これによってそれぞれが得意分野に開発資源を集中させることができる。分業化を進めることで、高精度な製品のコストダウンを図る傾向にあるようだ。

しかし前述の通り、タツノも水素ディスペンサーのノズルは外製を購入していた。これまでは1個800万円近くするノズルを採用するしかなかったが、内製化することでコストは確実に圧縮できる、ということなのである。

水素充填中などノズルが車体に連結したまま、万一走り出してホースが引っ張られてしまった場合には、ジョイント部分が抜けることで高圧水素の放出を防ぐ緊急離脱カップリングという機構が組み込まれているが、こちらも内製化を目指していて、試作品を公開した。

4億円くらいかかると言われる水素ステーションの建設コストも、こうして下がっていくことになりそうだ。

《高根英幸》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. いすゞのピックアップトラック『D-MAX』、タイからの並行輸入で7月1日発売…税抜1000万円
  2. ホンダ『シビックタイプR』受注停止のままモデルチェンジへ、登場は2026年秋か…最終デザイン
  3. 「第3のエコカー」10年ぶり全面刷新か? ダイハツ『ミライース』DNGA採用で燃費さらに向上へ
  4. 三菱『パジェロミニ』を北米投入か? 「ベイビー・パジェロ」は新たな武器になる!
  5. ランボルギーニの世界15台限定スーパーカー『Fenomeno Roadster』、ブリヂストン「POTENZA SPORT」新車装着
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. NISMO、豪州に初の海外パフォーマンスセンター設立へ…『スカイラインGT-R』のレストア事業も強化
  2. タイヤは「管理する時代」へ…ダンロップが提案するフリート運用の新常識
  3. 7/27申込締切 【激変するインド自動車産業】政策転換とEVシフト、クイックコマースが拓く日本企業の勝機
  4. 超高硬度クロムめっき、EV・半導体部品の長寿命化に貢献…大型量産設備をサン工業が稼働 
  5. ボッシュがなぜ「しろくまくん」を買収したのか? “熱とAI”が変える、SDV時代の勝算
ランキングをもっと見る