排ガスを出さない燃料電池フォークリフト。屋内での使用や、荷物の品質保持が要求される物流の現場での利用が可能となり、注目する企業は多いという。第14回国際水素・燃料電池展(FC EXPO 2018)に、鈴木商館は燃料電池フォークリフト用水素充填システムを出展した。
早くから水素をはじめとしたガスや高圧ガスや高圧機器を手掛けて来た鈴木商館は1905年創業、水素利用の業界での老舗だ。鈴木商館が紹介した燃料電池フォークリフト用の充填システムは、よりシンプルで安価なものだった。
「燃料電池フォークリフトを導入しようとすれば、従来からある水素充填システムは大きく高価であるため、導入できる企業は限られます。そこで、まず導入して使用してみたいという企業向けに、私たちのシステムを提案しています。専用の充填ステーションを作らなくても、水素ボンベに直接つなげばフォークリフトに水素を充填することが可能です」
「水素充填システムについては、法や規格などがまだ整備途上です。企業にとっても、どこまで導入に投資するか、かなり慎重になる状況ではないでしょうか。ですので、簡便で安価であることは、導入を後押しするのではないかと考えています」と鈴木商館の担当者は話す。