東京消防庁のレア車両や子ども新型EV…品川ファイヤーフェスティバルに登場

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品川ファイヤーフェスティバル
品川ファイヤーフェスティバル 全 10 枚 拡大写真

「この車両は珍しいよ。東京消防庁で唯一、この品川だけが保有している消防車」。3月4日、品川シーサイド(東京都品川区)で行われた「ファイヤーフェスティバル」で、品川消防署の職員がこう教えてくれた。

品川消防署では「先端屈折式はしご車」と呼ぶこのクルマ。ベースはいすゞ『ギガ』のATモデルで、艤装はドイツのマギルス社製。東京消防庁はこれまで先端屈折式はしご車では、日野「MH」ベース×モリタ艤装車を長らく導入していた。

「品川消防署に初めて導入されたこのマギルス車は、先端のはしごがスライドして、長さを調整できるところが特長」。はしごの連数は主てい体が5連、屈折部は2連。140リットルのオイルで作動し、すべて伸ばすと29mに達する。

また、この新型先端屈折式はしご車の後ろには、ダカールラリー参戦車(日野『レンジャー』)の面影を残す、第二消防方面本部消防救助機動部隊(大田区京浜島)の遠距離大量送水装備「スーパーポンパー」が展示されていた。

スーパーポンパーは、2台1セットで稼働。その最大の特長は、50mmの大口径ホースを積み、送水車の水中ポンプから最大2kmまでホースを延ばせるところ。2km先で放水し、ホースをしまうときは油圧駆動式ホース回収装置で巻き上げる。

さらにこの日は、日本初の火災報知機メーカーとして出発したホーチキが、品川消防署に子ども向けEV「バッテリーミニ消防車」を寄贈する式典も行われた。

今回の子ども向けEV寄贈について同社 山形明夫 代表取締役社長は、「バッテリーミニ消防車新車を届けて、ホーチキをもっと身近に感じてもらいたい」と伝えていた。

1918(大正7)年に創業したホーチキは、火災報知システムなどの防災事業、入退室管理システムなどの防犯事業、さらに情報通信事業へと事業を拡大。「100年をむかえ、地元の消防署になにか贈りたいと考えた。そのとき、子どもたちに人気の乗り物ということで、バッテリーミニ消防車に白羽の矢が立った」という。

《レスポンス編集部》

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