【キャデラック XT5クロスオーバー 試乗】V6エンジンと8速ATの組み合わせは魅力だが…内田俊一

試乗記 輸入車
キャデラック XT5クロスオーバー
キャデラック XT5クロスオーバー 全 27 枚 拡大写真

GMのミッドサイズSUV、キャデラック『XT5 クロスオーバー(以下XT5)』は、キャデラックが今後提供する“XT”の名を付した、クロスオーバーの最初の1台である。今回試乗したのは上級グレードの「プラチナム」だ。

【画像全27枚】

XT5に搭載されるエンジンは3.6リットルV型6気筒で、314ps、368Nmを発揮し、8速ATが組み合わされる。なお、全モデルAWDが採用されている。

今回の試乗は、およそ30分のものであったため、第一印象をまとめたものである。

走り始めると、非常にスムーズであることが大いに気に入った。特にV6と8速ATは最適なチューニングがなされており、街中でも高速でも十分に満足できるものである。最近ダウンサイズ化が進み、トルクが細くなったエンジンが多くなってきたが、このエンジンはトルクを有効に使い、重厚感のある走りを提供してくれる。また、ツーリングモードを選択すれば、リアドライブユニットとの接続を解除して燃費性能の向上と、排出ガスの低減を図るという。つまり、FFでの走行も可能なのだ。今回試乗全般を通じ、このツーリングモードを選択したが、特にFFの癖を感じることはなかった。

ただし、乗り心地に関してはベストとはいえず、高速においては若干ふわついた印象が残り、かつ、一般道での段差や凸凹などは腰に突き上げを感じるので、車格にあう乗り心地とはいえない。ボディはしっかりしているようなので、サスペンションチューニングで大きく改良が出来そうだ。

ロードノイズは非常に静かで、荒れた路面でもほとんど気にならないレベル。また、アイドリングストップはスムーズに介入し、ブレーキサーボへの影響は全くなく、ブレーキングで気を遣うことは皆無だった。そのブレーキは2トン弱のボディをしっかりと受け止めている。

乗り心地には少々がっかりしたが、それ以外の面ではV6ユニットがもたらすフィーリングをはじめ、キャデラックに見合った心地よさを提供してくれた。

冒頭にグレードの話を述べたが、スタンダードの「ラグジュアリー」との差は主に装備である。ただし、エマージェンシーブレーキシステムのリア側の有無や、アクティブクルーズコントロール、サラウンドビジョンなど安全装備の差もある。本来であれば、安全面での装備差はあってはならないことだと思うのだが、購入時には十分検討することをお勧めする。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

内田俊一(うちだしゅんいち)|日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員
1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラと同じくルノー10。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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