大集団での暴走に憧れてSNSで参加を募る、共同危険行為で逮捕・書類送検

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「大集団を形成し、連なって走行する」という暴走族のスタイルは過去のものとなっているが、新潟県新潟市内で車両23台を連ねて暴走を行った24人が共同危険行為で逮捕・書類送検された。毎年11月に大阪府内で行われている暴走行為を模倣したようだ。

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昨年11月上旬、新潟県新潟市内で車両21台による集団暴走を行い、周辺の交通に影響を与えたとして、新潟県警は7日までに暴走へ関わった12人を道路交通法違反(共同危険行為)容疑で逮捕。別の12人を同容疑で書類送検した。

新潟県警・交通捜査課によると、共同危険行為で逮捕・書類送検された24人はバイク21台と乗用車2台に分乗。2017年11月2日の午後10時50分ごろ、新潟市西区内から集団での暴走を開始。新潟みなとトンネル(新潟市中央区から東区)を経由し、その後は各集団に分かれたが、約10分間に渡って蛇行運転や低速走行を繰り返した疑いがもたれている。

通行人からの通報を受けた警察は暴走の様子を映像で記録。集団暴走が行われたルート上に設置されていた防犯カメラ映像の分析も進めるなどして、暴走に関わった人物の割り出しを進め、最終的に16~22歳の男女24人を特定したという。

暴走を行ったのは単一の大グループではなく、少人数がSNS等で参加を呼びかけたものとみられる。聴取に対して数人は「毎年11月3日に大阪で行われるイレブンスリー暴走に憧れ、真似したかった」などと供述しているようだ。警察では参加メンバーを募った経緯についても調べを進めている。

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模倣された「イレブンスリー暴走」は、大阪府岸和田市内で11月3日に行われる集団暴走。

近年では「暴走に参加する」より、「暴走による各種トラブル発生を期待する」という野次馬(期待族)による混乱が主体となっており、大阪府警は2016年から取締を強化。暴走行為の主体となる同市内の国道26号を通行止めとしたり、交差点などに集った期待族には解散を促すなどして、暴走自体を封じ込める作戦に出ている。

厳密な上下関係を嫌う最近の若い世代にとって、大集団を形成する古いスタイルの暴走族は嫌われており、新潟県内でもここ数年は活動が確認できていないが、「年に1回ぐらいは大集団で走りたい」という願望はあるようで、それがイレブンスリーの模倣というかたちで現れたようだ。

《石田真一》

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