黒部峡谷鉄道の運賃改定は4月1日に実施…欅平駅をリニューアル、老朽客車を置換えへ

鉄道 企業動向
欅平駅のリニューアルや老朽客車の置換えを計画している黒部峡谷鉄道。
欅平駅のリニューアルや老朽客車の置換えを計画している黒部峡谷鉄道。 全 1 枚 拡大写真

富山県黒部市の宇奈月駅と欅平(けやきだいら)駅を結ぶ黒部峡谷鉄道は、4月1日から運賃改定を実施する。昨年11月15日、国土交通省北陸信越運輸局に対して行なった旅客運賃上限変更認可申請が、3月7日付けで認可されたことを受けてのもの。

1971年、旅客営業も行なっていた黒部川沿いの関西電力専用線を承継した黒部峡谷鉄道では、相次ぐ施設や車両の老朽化により維持コストが上昇。2018年度以降の収支が悪化するおそれがあることから、今回の改定に踏み切ることになった。

改定後の旅客運賃は15.8~16.5%のアップ率となり、宇奈月~欅平間では現行より270円アップの1980円、宇奈月~鐘釣(かねつり)間では現行より200円アップの1410円、宇奈月~黒薙(くろなぎ)間では現行より90円アップの660円となる。

黒部峡谷鉄道の2016年度における鉄道部門の収支は、2億200万円の赤字となっているが、今回の改定により、2020年度までの平均で運輸収入が約1.15倍となり、3700万円の黒字を確保できると見込んでおり、「今後も更なる業務効率化を推進することで、支出の抑制に取組んでまいります」としている。

合わせて、2018年度以降の設備投資計画も発表されており、欅平駅では、2018年度にエレベータを設置、2019年度にはバリアフリー工事を実施。2019年度にかけては、「A型」と呼ばれる屋根付き特別客車2000形のうち、老朽化した1972年製のA3編成を、「R型」と呼ばれるリラックス客車の3100形に置き換える。

このほか、駅案内装置の多言語化や発券窓口におけるクレジットカード決済なども行ない、利用者へのサービス向上を図るとしている。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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