【スーパーフォーミュラ】来季マシン「SF19」が空力テスト終了…7月には国内シェイクダウンへ

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
「SF19」の風洞空力テスト。
「SF19」の風洞空力テスト。 全 7 枚 拡大写真

10日、「2018 モータースポーツ ファン感謝デー」開催中の鈴鹿サーキットにて、全日本スーパーフォーミュラ選手権(SF)の今季シリーズ概要発表会が実施され、あわせて来季2019年導入予定の新型マシン「SF19」の開発状況も報告された。

SFは現在、2014年導入のワンメイクマシン「SF14」で全チームが戦っている(エンジン=ホンダ/トヨタの2種。タイヤは15年まで全車ブリヂストン、16年から全車ヨコハマ)。2018年で5シーズン目を迎えるSF14は今季限りでその役目を終え、来季2019年に新型「SF19」が投入されることは昨年の段階で発表済みである。

SF19は先代同様にイタリアのダラーラ社が開発を担当。このほど風洞での空力テストが無事に終了し、4~5月にはプロトタイプの組み付けが開始され、7月の今季富士スピードウェイ戦の前後には同コースでの国内シェイクダウン実施の運びになるという。

SF19はF1の2016年安全基準に沿ったマシンで、SF14以上に速くて安全であることを目指して開発されている。最新の開発写真を見ると、今季のF1で全車が装着しているコクピット防護機構「HALO」はついていないが、SFのシリーズ運営団体JRPの技術顧問・白井裕氏は「装着できるようにはしますが、HALOの有効性等についてのさらなる議論も含めて、当面は様子を見たいと思っています」と語り、まずは「無し」で走行開始する意向を話した。また、SF19の目指すスピードについては「エンジン、タイヤを含めたパッケージとして、鈴鹿で今より2秒くらいアップを」としている。

一方、今季のシリーズ概要のなかで目を引くのは鈴鹿戦のレースフォーマットだ。開幕戦と最終第7戦、ともに今年も鈴鹿サーキットでの開催だが、いずれも決勝レース距離が300km(1レース制)に設定された(最終戦の距離は暫定)。

近年のSFでは1レース制大会は決勝250kmが基本。今季は全戦でドライタイヤ2スペック制が実施されること(既報)もあり、鈴鹿戦はその魅力をさらに引き出すために長距離化された模様だ。また、最終戦に関しては従来は2レース制だったが、今年は世界ツーリングカー・カップ(WTCR)との併催になったことも考慮されての1レース制移行とみられる。なお、第2~5戦は250km/1レース制、第6戦岡山については現段階で決勝レースフォーマット未定。予選は全戦でノックアウト方式となる。

10~11日の鈴鹿ファン感においてもSFは「オープニングラップ」と呼ばれる恒例のデモレース(11日)等を実施。初日のこの日(10日)も松下信治、福住仁嶺といった注目新人らのデモランが行なわれた。SFはこのまま12~13日に今季第1回の公式合同テストを鈴鹿で続行実施するかたちになる。

《遠藤俊幸》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  4. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
  5. 【BYD シーライオン7 新型試乗】全幅1925mmの堂々サイズも「心配無用」、快適性はまさに至れり尽くせり…島崎七生人
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る