電動車いすで道路横断の高齢男性、車と衝突して死亡…ショートカット

自動車 社会 社会

電動車いす(シニアカー)で道路を横断しようとしていた高齢男性と、交差進行の軽乗用車が出会い頭に衝突した。男性は死亡したが、ショートカットでの横断が事故につながったものとみられている。

☆☆☆

10日午前9時10分ごろ、茨城県つくばみらい市内の県道で、電動車いす(シニアカー)に乗って道路を横断していた高齢男性に対し、交差進行してきた軽乗用車と出会い頭に衝突する事故が起きた。この事故で男性は死亡している。

茨城県警・常総署によると、現場はつくばみらい市板橋付近で片側1車線の直線区間。丁字路交差点に横断歩道や信号機は設置されていない。同市内に在住する85歳の男性は電動車いすに乗って道路を横断しようとしていたところ、右方向から交差進行してきた軽乗用車と出会い頭に衝突した。

衝突によって電動車いすは転倒中破。男性はドクターヘリで病院へ搬送されたが、全身強打が原因でまもなく死亡した。クルマを運転していた千葉県流山市内に在住する33歳の女性にケガはなく、警察は自動車運転死傷行為処罰法違反(過失致死)容疑で事情を聞いている。

現場は見通しの良い区間。約30m離れた場所には横断歩道や信号機が設置され、安全に横断できる交差点もあった。警察ではこの交差点への遠回りを嫌い、ショートカットで横断したことが事故につながったものとみて、事故発生の経緯を詳しく調べている。

☆☆☆

機動性が意外に良好なので勘違いしてしまいやすいのだが、電動車いすはあくまでも「歩行を補助する道具」であって、車両ではない。今回の現場では、安全に横断できる交差点が近くにあるにもかかわらず、遠回りを嫌ってなのか…、それとも電動車いすの性能を過信してしまったのか、ショートカットで横断しようとして事故に遭ってしまったようだ。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 15歳から運転できる「小さいオペル」に興味アリ!「通勤用にこういうのでいいんだよ」など注目集まる
  2. ついにハイブリッド化! 新型トヨタ『ランドクルーザー300』の発表にSNSでは「バク売れの予感」など話題に
  3. 日産 リーフ 新型をライバルと比較…アリア、テスラ、bZ4Xと何が違う?
  4. トヨタの顧客は1億5000万台…バリューチェーンで財務基盤強化
  5. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  4. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  5. アステモの軽EV用インホイールモーターやジヤトコの2モーターK12マーチなど、国内サプライヤー技術が熱い!…人とくるまのテクノロジー展2025
ランキングをもっと見る