ブロードリーフは3月12日、タカタ製エアバックリコール未実施車両データと整備事業者向けシステムで管理された入庫履歴データをマッチングし、リコール未実施車両を特定することでリコール改修の支援を行っていくと発表した。
現在、タカタ製エアバックのリコール対象車両については、各自動車メーカーが主導で対象車両の発見・改修を行っており、現在までに86%が完了。各社では継続して改修促進を実施しているが、所有者転居に伴う車検証の住所変更がされず、ダイレクトメール等の通知が届いていないユーザーもいる。また、昨年国土交通省が、タカタ製エアバッグリコールで異常破裂する危険性が高い未改修車両については車検を更新しない措置を講じることを発表したことから、より一層の改修促進策が必要となっている。
一方、ブロードリーフの整備事業者向けの業務支援システムは、全国約1万3000拠点で利用され、そのシステム上で発行された伝票は1億5000万枚超。伝票発行に必要な情報はデータベース上で一元管理しているため、リコール未実施車両の情報に基づき、リコール対象車両がどの整備工場に入庫されたかを調べることができる。
今回、リコールの早期改修を目指す民間整備事業者、該当の自動車メーカーの協力を得て、リコール未実施車両データと入庫履歴データのマッチングが可能となった。ブロードリーフは、未実施車両を事業者別にリスト化したうえで各整備事業者へ提供。整備事業者は、入庫時の情報をもとにユーザーへリコール対象車であることを通知し、リコールの早期改修を促進していく。