石勝線夕張支線の運行再開は3月31日以降に…線路の盛土崩壊抑止に目途
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夕張支線の斜面崩壊は、南から暖かい空気を運んだ低気圧の接近に伴なう急速な気温上昇や降雨が引き金になった。
線路を地面より高い位置に敷設する際、斜面上に土砂などを盛り上げて平坦な部分を造る「盛土」(もりど)と言われる部分に融雪水が流れ込み、盛土内の水位が上昇。これにより斜面が崩壊し、その法面から湧水が発生したという。
2012年4月には同じようなケースで、鹿ノ谷~夕張間で盛土が崩壊しており、今回の運行見合せはそのリスクを考慮してのことだった。
被災後、鉄道総合技術研究所が調査を行ない、線路周辺の除雪や水抜きパイプの新設、ふとんかごによる法面の防護といった作業を進めた結果、3月31日以降の運行再開に目途が立ったとしている。
《佐藤正樹(キハユニ工房)》