長野県のしなの鉄道は3月22日、台湾鉄路管理局(台鉄)と友好協定を結ぶ運びになったことを明らかにした。しなの鉄道としては初の海外鉄道事業者との協定締結となる。
しなの鉄道では、長野県で増加している外国人宿泊客のうち、およそ3割が台湾からの観光客であることから、昨年12月にインバウンド誘致の強化を図るため、台鉄本部を訪問。双方の鉄道に田中駅があることから、その姉妹駅協定を締結し、相互送客などの連携や協力を図ることを台鉄へ提案した。
その結果、双方でより強固な友好関係を築くため、田中駅の姉妹駅協定締結と合わせて、組織間での友好協定を締結するに至ったという。
締結日は台鉄田中駅が開業した3月26日で、当日は同駅で締結式が開催される。
締結後は、しなの鉄道田中駅(長野県東御市)に記念の駅名標が設置されるほか、企画乗車券の相互無償交換や、しなの鉄道田中駅の開業日(12月1日)に合わせた記念イベント、台鉄風塗色変更車の運行などを行なう予定としている。