常磐線広野-木戸間に原発事故からの復興を目指す新駅 2019年春に開業へ

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新駅「Jヴィレッジ」(仮称)の設置位置。楢葉町内に位置する。
新駅「Jヴィレッジ」(仮称)の設置位置。楢葉町内に位置する。 全 2 枚 拡大写真

国土交通省東北運輸局は3月28日、JR東日本から申請されていた常磐線広野~木戸間の新駅「Jヴィレッジ」(仮称)の設置を、同日付けで認可したと発表した。

福島県の広野町と楢葉町(ならはまち)に跨る広野~木戸間は、2011年3月の東日本大震災発生後に広野町全域が緊急時避難準備区域に、楢葉町は大半が警戒区域に指定されたが、除染と復旧が完了した2014年6月1日には、楢葉町の帰町判断により、広野駅と木戸駅を含む広野~竜田間で鉄道の運行を再開。翌年9月5日には楢葉町の避難指示が解除された。

仮称駅名の由来となった「Jヴィレッジ」は本来、サッカーのナショナルトレーニングセンターだったが、東日本大震災に伴なう東京電力の福島第一原子力発電所事故により全面閉鎖され、2年あまり、国による事故処理の拠点となっていた。しかし、2019年春からは本来の機能を再開することになり、それを機に新駅を設置する運びとなった。

駅の所在地は福島県双葉郡楢葉町大字山田岡字下岩沢1番地2で、新駅の設置を通して福島県浜通り地域の復興や地元のにぎわい創出、利便性の向上、交通渋滞の緩和、交流人口の増加などが図られるという。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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