VIZIV シリーズが恵比寿に集まった…スバルのデザインを知る 4月7日まで

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SUBARU DESIGN MUSEUM
SUBARU DESIGN MUSEUM 全 25 枚 拡大写真

SUBARU(スバル)は東京恵比寿の本社ショールーム「スバルスタースクエア」で、スバルのデザインを体感できる展示会「SUBARU DESIGN MUSEUM」、3月30日~4月7日の日程で開催する。

先日のジュネーブモーターショー2018でワールドプレミアしたコンセプトカー『VIZIV TOURER CONCEPT』の日本国内初展示をはじめ、歴代のVIZIVシリーズや歴代人気車種のスケールモデル、コンセプトスケッチなど、見る機会の少ない展示物を集めた。

30日のオープニングセレモニーで商品企画本部デザイン部の石井守部長は、今回の展示について、スバルのものづくりをデザインの切り口で見せた、と総括する。

「スバルの原点は航空機メーカー。創業時の航空機は『パイロットが無事に戻ること』を主眼に開発していた」と明かす。自動車も同じ哲学で作られ、「デザインも、それをサポートする」と解説する。


2017年に創業1000周年を迎え、スバルは「笑顔を作る会社」に自らをブランディングする。そしてスバル車のメインターゲットを「ライフアクティブ層」に定める。石井部長によると「ライフアクティブ層は免許保有者の20%ぐらいを占める。車を道具として、愛着を持って長く使いたいと思っている。リーマンショックでも、北米ではスバルの販売台数は落ちなかった」と説明する。

石井部長は「デザインでも安心と愉しさを提供していく」という。そのためにスバルでは「ロングライフデザイン」と「ライフスタイルデザイン」という2つの基本方針を定めた。「どういうデザインをしていくかというと、『ロングライフデザイン』とは普遍的で、理にかなったデザイン。『ライフスタイルデザイン』とは消費者の要求の先出し。『こういうの欲しかった』と言わせたい。スバルのデザインには意味がある」。


スバルデザイン部では『VIZIV 2』以来、「ダイナミック×ソリッド」をテーマに、削り出した面の見せ方に留意してきたという。側面の“VIZIVライン”と呼ばれる、「V」の字を平たく伸ばしたような、面の切り返しのラインがその象徴だ。

VIZIVシリーズの使命は、スバルのデザインアイデンティティを確立するためのスタディだけではなく、当然、量産車の先行リサーチでもある。VIZIVシリーズを通じて「ダイナミック×ソリッド」のテーマは好評だと石井部長はいう。

2020年からの課題は「動的デザインをどう料理するか。動いている一瞬を切り取って美しく見せたい」という。具体的には、前傾した軸、ワイドで低重心なスタンス、塊感から感じられる内圧、あたりが重要なデザイン要素になるという。

土日限定でデザイン部によるギャラリートークも予定されている。日時は3月31日、4月1日、4月7日、各日13時00分~、16時00分~の2回ずつ、所用は各15分程度。

なお、VIZIVシリーズの実物展示は、『VIZIVツアラー』、『VIZIVパフォーマンス』、『VIZIVフューチーャー』、『VIZIV 2』、の4台。さらに、ニューヨークモーターショー2018で発表されたばかりの新型『フォレスター』のパーツ(開発中、ほぼ最終デザイン)も展示されている。モーターショーでは高いステージの上に乗っているコンセプトカーを、平場で人の目の高さで見ることができるのも、今回の展示の特徴だ。

《高木啓》

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