飛び出してきた「何か」---避けようとして対向車と衝突、3人が死傷

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走行中の乗用車が対向車線側へ突然進入し、対向車や街路樹などと衝突する事故が起きた。双方の3人が死傷したが、逮捕された乗用車の運転者は「飛び出してきたものを避けようとした」と供述しているようだ。

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5日午後11時15分ごろ、埼玉県加須市内の国道125号を走行していた乗用車が対向車線側へ逸脱。対向してきた軽乗用車と正面衝突する事故が起きた。この事故で乗用車側の同乗者2人が死亡。軽乗用車の運転者も負傷している。

埼玉県警・加須署によると、現場は加須市北小浜付近で片側1車線の直線区間。乗用車は斜行するようにして対向車線側へ逸脱。直後に対向車線を順走してきた軽乗用車と正面衝突するとともに、スピンしながら道路右側の街路樹へ左側面部を突っ込ませる状態で停止した。

衝突によって双方のクルマが中破。乗用車の後部座席に同乗していた45歳の女性は全身を強打。近くの病院へ収容されたが、出血性ショックが原因でまもなく死亡。同じく後部座席に同乗していた19歳の女性も胸部強打の重傷を負った。軽乗用車を運転していた行田市内に在住する25歳の女性も胸部骨折の重傷を負っている。乗用車を運転していた加須市内に在住する19歳の少年にケガはなく、警察は自動車運転死傷行為処罰法違反(過失傷害)の現行犯で逮捕。1人死亡後は容疑を同致死傷に切り替え、調べを続けている。

現場は夜間でも見通しの良い区間。聴取に対して少年は「左側から自転車のようなものが飛び出し、これを避けようと急ハンドルを切った」などと供述しているようだ。死傷した2人は勤務先の同僚とみられ、警察では事故発生の経緯を詳しく調べている。

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現場は幅員の広い区間で、両方向ともセンターライン側に余地がある。現状では飛び出してきたものが何かは判明しておらず、警察では近くに設置されていた防犯カメラ映像の分析も進めるなどしてその存在の割り出しを進めているようだ。

《石田真一》

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