見通しの良すぎる交差点で出会い頭衝突、軽乗用車の2人が死傷---お互い気づかなかった?

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周囲に畑だけが広がる見通しの良い交差点で、大型ダンプトラックと軽乗用車が出会い頭に衝突する事故が起きた。この事故で双方の車両とも路外に逸脱し、軽乗用車の高齢男女2人は死亡している。

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10日午前11時ごろ、山形県長井市内の県道を走行していた大型ダンプトラックと、交差する市道から進入してきた軽乗用車が出会い頭に衝突する事故が起きた。この事故で軽乗用車側の2人が死傷している。

山形県警・長井署によると、現場は長井市平山付近で片側1車線の直線区間。交差点に信号機は設置されていない。大型ダンプトラックが県道側を走行していたところ、左方向から交差進行してきた軽乗用車と出会い頭に衝突した。

衝突によって双方の車両ともに路外へ逸脱。軽乗用車は転覆中破し、運転していた小国町内に在住する74歳の男性が頭部強打でまもなく死亡。同乗していた77歳の女性も全身打撲の重傷を負った。トラックを運転していた同市内に在住する51歳の男性も打撲などの軽傷を負い、近くの病院へ収容されている。

現場は畑の中を通る見通しの良い区間で軽乗用車側に一時停止義務があった。警察では軽乗用車側が安全確認を怠って漫然進入してきたものとみて、事故発生の経緯を詳しく調べている。

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現場の交差点は周囲に建物が無いことなどから、同速度で接近した場合、目の錯覚で相手車両が止まっているように見えるという「コリジョンコース型事故」の可能性も考えられているようだ。

軽乗用車との衝突後、トラックは急ハンドルを切って路外に逸脱するとともに、速度を保った状態で畑を走り抜けており、トラック側も衝突するまで軽乗用車の存在に気づいていなかった疑いもある。

《石田真一》

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