交通トラブルとなった相手にクルマを突っ込む---殺人未遂で逮捕

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通行を巡ってトラブルとなった相手の挑発に乗るかたちでクルマを突進させ、軽傷を負わせた男が逮捕された。容疑は殺人未遂、警察の聴取に対して男は容疑への関与を認めているようだ。

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17日午前9時ごろ、福岡県北九州市小倉北区内で、接触事故を起こした男が被害者らとトラブルになり、現場から逃走しようとした際、さらにクルマを衝突させる事件が起きた。警察は運転していた男を殺人未遂容疑で逮捕した。

福岡県警・小倉北署によると、現場は北九州市小倉北区紺屋町付近で幅員約5mの直線区間。軽トラックが走行していたところ、道路脇の飲食店から漫然と進出してきたとみられる25歳の男性がドアミラーに接触した。

クルマを運転していた小倉南区内に在住する26歳の男と、男性はその場で口論となったが、男性は酔った勢いもあってか男を挑発。男はクルマを一旦バックさせた後に急加速で前進し、そのまま男性に衝突。一緒にいた19歳の男性とともに、打撲などの軽傷を負ったという。

男のクルマは逃走したが、約100m先で同署員が発見して抑止。男がクルマを故意に突進させたことを認めたことから、殺人未遂容疑で逮捕している。

警察の聴取に対して男は「腹が立ち、ひき殺してやろうと考えた」などと供述しているようだ。警察では双方から事情を聞くとともに、事故発生の経緯を詳しく調べている。

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気性の荒い人が多いといわれ、インターネット上では「修羅の国」などと揶揄されることも目立つ福岡県北九州市で発生した交通トラブルを起因とする事件。

そもそもの発端は酒に酔った状態で漫然と店から出てきて、そのまま走行中のクルマと接触した被害者側にあるようだが、被害者も酒に酔っていた勢いもあってかクルマの運転者を過度に挑発。ぶつけられた言葉に立腹した運転者は言葉で返すようなことはせず、黙ってクルマを相手にぶつけにいくという手段に出た。

被害者はクルマを避けきれずに負傷したこともあり、運転者は殺人未遂容疑で逮捕されることとなったが、この運転者も「ひき殺してやろうと思った」などと供述しているようで、弁解の余地が失われてしまっている状況だ。

「相手を死傷させる事態にも発展する悪質な交通トラブル事件が起きている」と世間に知れ渡る発端となった、昨年6月に神奈川県内で発生した交通トラブルを起因とした死傷事故についても、それを起こした男は北九州都市圏に含まれる中間市の出身だった。

気性の荒さからくる「ケンカっ早さ」、そして「売られたケンカは買うのが男気」といったところが深刻な交通トラブル事件へ発展する関連が否めない状況にある。

《石田真一》

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