ブリヂストンが義足用ゴムソールでパラアスリートを支援…秦由加子選手をサポート

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秦由加子選手(中央)をサポートするブリヂストン。向かって左からデザイン企画部糸井大太氏、イノベーション本部 迎宇宙本部長、秦選手、イノベーション調査研究ユニット小平美帆主任、イノベーション推進部桜井秀之氏。
秦由加子選手(中央)をサポートするブリヂストン。向かって左からデザイン企画部糸井大太氏、イノベーション本部 迎宇宙本部長、秦選手、イノベーション調査研究ユニット小平美帆主任、イノベーション推進部桜井秀之氏。 全 5 枚 拡大写真

ブリヂストンは、同社が技術支援するパラアスリートの一人である、パラトライアスロンの秦由加子選手がラン(走)パートで装着する義足用に、新型のゴムソールを開発した。18日に東京都内で発表会が開催された。

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秦選手の求めるグリップ性能と耐久性能を追及するために、ブリヂストンのタイヤ開発技術を応用し、新しいパターンとゴムを設計・採用した。5月から始まる世界パラトライアスロンシリーズでの活躍に貢献し、また、東京2020を目指す秦選手の足元を支える。

ブリヂストンは2017年、秦選手のニーズであったグリップを重視したゴムを開発、シーズンを通して使用され、「滑らない、安心して走れる」といった評価を得た。昨シーズン終了後、2018年は練習量が増えることを考慮して「グリップをそのままに、さらに長もちする(摩耗に強い)ソール」という新たな要望を受け、今回の新型ゴムソールを開発した。

ソールの張り替えは1泊2日の工程でできる作業だが、秦選手にとってスケジュール的にも心理的にも負担であり、交換スパンの延長が望まれた。「耐久性を上げるに当たってグリップ性能が落ちるといった、性能・機能のトレードオフがないよう頑張った」とは、担当エンジニアの小平美帆主任(イノベーション本部)。

開発にあたり、実際に秦選手のソールが地面に接してから離れるまでの接地面にかかる力や挙動を計測・分析した。踏み込みから蹴り出しまでの接地圧分布を可視化し、秦選手の走りの特性に応じた最適なパターンデザインとゴム・材料配合設計を、科学的に進めたという。

《高木啓》

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