パイオニア、ADAS時代の高感度ドラレコを発売…駐車監視、スマホ連携も

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新たに登場したドラレコはガラス面に直付けして取り付ける
新たに登場したドラレコはガラス面に直付けして取り付ける 全 8 枚 拡大写真

パイオニアは4月18日、急速に人気が高まっているドライブレコーダー(ドラレコ)の新ラインナップとして、「VREC-DZ500-C」「VREC-DZ500」の2機種を追加した。16GBのマイクロSDカードを付属。価格はオープンだが、いずれも2万2000円前後を予定し、発売は6月より開始する。

両機種とも基本機能は同じだが、付属する電源ケーブルが異なる。「VREC-DZ500-C」にはACCから電源を取るケーブルを、「VREC-DZ500」はシガーライターソケットから電源を取るケーブルを付属する。

このドラレコが持つポイントは大きく3つある。一つは従来モデルに比べて100分の1以下での光量でも撮影できる「ナイトサイト」の搭載で、二つめは駐車中のクルマを24時間監視できる「駐車監視機能」を搭載したこと。三つめはWi-Fi接続でスマートフォン連携を可能にしたことだ。

「ナイトサイト」は、HD画質の車載用高感度CMOSセンサーを用いることで従来比100分の1以下の光量でも撮影できる実力を持つ。デモ画面を見た限りでは、従来のドラレコならほとんど識別できないような暗い場所でもクルマのディテールがハッキリとわかるほど。これによって、昼間の走行映像だけでなく夜間の走行風景や駐車監視中の暗闇でも鮮明に捉えることを可能にしたのだ。

「駐車監視機能」は、両機種とも最大90分まで動作させられる750mAhの大容量バッテリーを内蔵。衝撃を検知した前後各30秒間の映像を録画できる。シガライターアダプターを備えた「VREC-DZ500」はバッテリーがなくなると録画を終了するが、ACCから電源を取る「VREC-DZ500-C」はクルマ側からの電源供給に切り替えて24時間365日の監視モードに移行する。

「Wi-Fi機能」では、内蔵のWi-Fiモジュールを使ってドラレコとスマートフォン(iOS 8.0以上、Android4.0以上)を連携させる新インターフェイスを採用。撮影中のリアルタイム映像や、ドラレコに録画されている映像をスマートフォン上で確認でき、ファイルを転送したり、ドラレコ本体の設定も可能となっている。

本機が持つ形状ならではの見逃せないポイントがある。カメラ部はサイドにレンズの方向を変更できる角度調整ジョグを装備し、運転中なら前方に向けて車外を撮影し、駐車中は後方に回転させて車内を撮影するのに使うといった応用にも対応できる。

また、近年、車両側には自動ブレーキなどのADAS(先進運転支援システム)のセンサーボックスがフロントガラス中央にセットアップされるが、実はこれがドラレコの映像に入り込んでしまう問題があった。本機ではレンズ部をガラス面にギリギリまで近づけられる“直付け”タイプを採用してこれを解決。加えてドラレコ自体が映り込む問題解決にもつながったというわけだ。

その他、ドラレコとして映像記録へのこだわりも見逃せない。「HDR(ハイダイナミックレンジ)」と「WDR(ワイドダイナミックレンジ)」の両機能を組み合わせ、これまで補正しきれなかった明暗差の激しい状況でも白ツブレや黒ツブレに対応。また、LED信号機の点滅周期に影響されにくいフレームレート 27.5fpsを採用したことで、東西いずれも電源周波数に対してもチラツキなく捉えられるようになったという。

録画モードは、エンジンをかけた時から自動で録画を開始する「連続録画」、衝撃検知時に前後各30秒の映像を録画する「イベント録画」、ボタンを押して前後各30秒の映像を任意録画する「手動イベント録画」を用意。その他、録画中にボタンを押して最大400枚まで静止画として保存できる「静止画撮影」や、本体の内蔵マイクで音声を記録する「音声録画」といった機能を備えた。

《会田肇》

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