パトカーに追い詰められ、クルマで13回の体当たり

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警察の職務質問を振り切ってクルマで逃走していた男が、行き止まりの道に追い詰められた際、パトカーに対しての体当たりを繰り返すという事件が起きた。男は逮捕されたが、聴取を拒んでいるという。

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25日午前1時40分ごろ、警察の職務質問を振り切り、佐賀県武雄市から嬉野市内まで逃走した男がパトカーにクルマを体当たりさせる事件が起きた。警察は運転していた男を公務執行妨害の現行犯で逮捕している。

佐賀県警・武雄署によると、武雄市内にあるガソリンスタンドの従業員から「給油に訪れた客がクルマの中で倒れているようだ」との通報が寄せられ、同署員が現場へ急行。軽乗用車の運転席にいた男は寝ていただけのようだったが、飲酒運転などの疑いもあることから職務質問しようとしたところ、これを振り切るようにクルマを発進させて逃走した。

署員はパトカーでの追跡を開始。捜査車両も応援に加わり、2台の体勢で追走したが、軽乗用車は信号無視を繰り返しながら約18km離れた嬉野市塩田町付近まで逃走。行き止まりとなった道へ追い込まれたが、軽乗用車はパトカーへ12回、捜査車両へ1回の体当たりを繰り返してなおも進路を作り出そうとした。署員が警棒でガラスを割り、運転していた男の身柄を確保。男は公務執行妨害の現行犯で逮捕されている。

逮捕されたのは武雄市内に在住する55歳の男で、警察の聴取を「何も話したくない」と拒んでいるという。警察では逃走する動機が存在していたものとみて、事件発生の経緯を詳しく調べている。

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逮捕された男は酒に酔ってはおらず、無免許でもなかったようだ。そうなると「どうして逃走しようとしたのか」ということが焦点となってくるが、この点については男が聴取を拒んでいるため明らかにはなっていない。

追うから逃げるのか、逃げるから追うのか。いずれにしても職務質問へ早々に応じていれば、公務執行妨害で逮捕されるようなトラブルには発展していなかったことは確実といえるだろう。

《石田真一》

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