気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2018年4月27日付
●任天堂社長46歳古川氏、売上高7年ぶり1兆円超、スイッチ好調(読売・10面)
●就活「売り手市場」鮮明、来春求人1.88倍(読売・11面)
●山口メンバー無期限謹慎、CM放送中止相次ぐ、ヤマト運輸、スズキ、フマキラー(朝日・34面)
●日産連合1069万台2位、VW首位、トヨタ3位、17年度世界販売(毎日・4面)
●インバウンド航空競争(毎日・6面)
●強い危機感をVWと共有、日野自動車・下義生社長(東京・6面)
●つながる車データで勝つ、トヨタ、英に新会社、欧州個人情報規制に備え(日経・16面)
●車8社、世界生産2.5%増、17年度(日経・16面)
●米販売強化へ年100億円、マツダ、世界販売200万台狙う(日経・16面)
●中国EVシフト集う企業、日本電産が新工場(日経・17面)
●東京区間20年開通断念,外環状「工事難しく」東日本高速(日経・33面)
●97車種84万台がリコール未実施、タカタ製エアバッグ(日経・36面)
ひとくちコメント
「人気タレントをCMに起用している場合、交通違反や覚せい剤などの事件だけは起こさないでほしい祈るばかりだ」と、某自動車メーカーの宣伝担当役員から聞いたことがあったが、その役員が危惧していた事態が起きてしまった。
人気グループ「TOKIO」の山口達也メンバーが強制わいせつ容疑で書類送検されたことを受け、出演するCMなどの放送中止が相次いでいる。2015年8月から小型車『ソリオ』のテレビCMにTOKIOを起用しているスズキは、ホームページからTOKIOの画像などを削除し、CMも中止したほか、宅配便大手のヤマト運輸も、TOKIOが出演するテレビCMを、クロネコが登場する別のCMに差し替えた。
さらに、殺虫剤メーカーのフマキラーも、5月から放映を予定していたTOKIO出演のテレビCMの放映中止を決めたという。
謝罪会見した山口氏は、約30秒間、深々と頭を下げた後、涙声で事件の経緯を話したという。その経緯をきょうの各紙が社会面で報じているが、事件があったのは2月12日。日中から自宅で酒を飲み始め、知人の女子高生に「家に来て話さないか」と電話をかけ、女子高生が友人と2人で自宅に来た時点で既に泥酔状態だったという。詳細については「捜査中なので今は言うことが出来ない」と言及を避けたとしている。
泥酔状態で「記憶にない」のと「捜査中」は、国会答弁でもよく聞いたセリフだが、ジャニーズ事務所によると、芸能活動は無期限謹慎するそうだ。
自動車業界では人気タレントの不祥事で一時CMを自粛した例として思い浮かぶのは、2009年、当時アイドルグループSMAPのメンバーだった草なぎ(※)剛氏が、深夜、東京都港区の公園内で裸になったとして、公然わいせつ容疑で逮捕。トヨタ自動車が起用していた「トヨタレンタリース」のCMを一時中止したことがあった。好感度の高い人気タレントは訴求力については抜群でも、CMの関係者にとってはハラハラドキドキの日々を送ることにもなる。
※草なぎのなぎは弓ヘンに前の旧字の下に刀。