日産の新しいEVがセダンだった理由…北京モーターショー2018

自動車 ニューモデル モーターショー
日産シルフィ・ゼロエミッション(北京モーターショー2018)
日産シルフィ・ゼロエミッション(北京モーターショー2018) 全 7 枚 拡大写真

中期計画「日産M.O.V.E to 2022」の一環として、電動駆動車の拡充を大きなテーマとしている日産自動車。同計画により2022年までに新たに8車種のEVが市場へ投入されることが発表されているが、2018年の北京モーターショーではそのうちの1車種が公開された。それがシルフィのEV仕様である『シルフィ・ゼロエミッション』だ。

このシルフィ・ゼロエミッションは中国専用車両で、2018年後半に発売される予定となっている。それにしても興味深いのは、中国市場で新型『リーフ』に続いて次の1手となるモデルとして、なぜCセグメントセダンのシルフィが選ばれたかということだ。実は、きちんと理由がある。

まずは、中国においてセダンは人気ジャンルだということだ。もともとハッチバックやワゴンの人気が高かった欧州や、フォードが将来的なセダン廃止を発表するほどセダン離れが進んだ北米と違って、ここ中国ではセダンは乗用車の定番である。日本人としても道を走っているセダンの多さに驚くほどだ。


そしてもうひとつの理由は、そんなセダンのなかでもシルフィは超人気モデルだということ。2017年には約42万台を販売し、中国市場ではフォルクスワーゲンのセダン『ラヴィダ』に次ぐ2位の販売台数を誇るのだ。

さらに加えれば、リーフ用に開発した既存のメカニズムを活用できるということもあるだろう。

人気のあるジャンルで、既存の人気のある車種をEV化して手堅く売っていく。シルフィが選ばれたのには、そんな理由があるのだ。
5月16日開催【北京モーターショー報告と中国のEV、自動運転セミナー】

《工藤貴宏》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 父親への贈り物に“16万針の刺繍”で飾ったロールスロイスを…世界に一台の『ファントム・ダンテル』公開
  2. 「これは欲しくなる!」ランチア『イプシロン』のスポーツグレード登場に日本のファンも注目
  3. 真夏のダッシュボードが20度以上低下!? 驚きの遮熱サンシェード新時代[特選カーアクセサリー名鑑]
  4. スバル唯一の海外工場、米SIAが生産600万台達成…今秋生産終了の『レガシィ』ラインオフ
  5. 大阪府警の白バイ、2025年度も「隼オイル」継続採用…過酷な環境でも安定した性能
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  2. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 栃木ホンダ販売、テラチャージの急速充電器設置…EV充電環境を強化
  5. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
ランキングをもっと見る