ホンダ N-BOX が8カ月連続首位でも、紙面から消えた新車販売ランキング[新聞ウォッチ]

自動車 ビジネス 国内マーケット
ホンダN-BOX
ホンダN-BOX 全 1 枚 拡大写真

気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2018年5月9日付

●正恩氏、習氏と会談、3月以来、異例の短期再訪中(読売・1面)

●日航、LCC参入検討29年めど欧米路線(読売・8面)

●水素利用拡大へ国際会議、10月23日、東京(読売・9面)

●三菱重工、MRJが重荷、開発子会社、債務超過1000億円(朝日・8面)

●全車両グリーンJR東が新列車、20年春運行(毎日・28面)

●パリモーターショー電動化技術など競演、10月4日開幕(産経・12面)

●トヨタ、取引時間中に決算発表へ「3時以降」慣例に一石(産経・12面)

●ニュース一言、三菱自動車益子CEO(日経・12面)

●いすゞ営業益5%増、今期1720億円、東南アジアでトラック好調柔(日経・15面)

●自社株買いの賞味期限、ホンダ、成長戦略カギ(日経・15面)

ひとくちコメント

時代を先取りして旬の話題や情報を広く世の中に伝えるのがマスコミの使命なのだが、もはや、国内の新車市場でどんなクルマが売れ筋なのかという情報はニュース価値がないとみられて、ほとんど関心がないらしい。

日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が4月の国内新車販売台数(軽自動車含む)の車名別順位を発表したが、自動車専門のネット媒体や一部の通信社の配信記事を除いて、きょうの各紙は、日経を含めて1紙も取り上げていない。

従って、紙媒体の読者には伝わらないが、ニュースサイト『レスポンス』などによると、ホンダの軽ワゴン『N-BOX』が1万9884台で8カ月連続のトップとなったほか、軽自動車が1位から4位まで独占。しかも、ベスト10内には軽自動車が6車種を占めている。登録車ではトヨタ自動車の小型ハイブリッド車(HV)『アクア』が5位で最高順位。だが、その台数は9495台と1万台を割り込む悲惨な結果だったという。

最近のメディアは、ネガティブな情報についてはスポンサーへの目配りなのか、「忖度」する傾向がしばしばみられるが、売れ筋が毎度おなじみの軽自動車ばかりでは読者の興味が薄れるのも納得できる。自動車業界は100年に1度の大変革期を迎えているが、この際、相も変わらず登録車と軽自動車の団体組織が別々だったり、単月ごとに公表する意味があるのかどうかも見直すべきではないだろうか。

《福田俊之》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 空冷ポルシェで1台2億円!? マニア垂涎『シンガー911 DLS』とは
  2. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  3. ホンダ『ヴェゼル』、新グレード「RS」先行予約開始…10月発売へ
  4. 三菱『エクリプス クロス』新型、航続600kmのEVに…ルノーからOEM供給へ
  5. 顔が激変! BMWの最小SUV『X1』改良新型、ノイエクラッセ導入へ…プロトタイプを初スクープ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る