【ホンダ CB250R/125R】待望の原二モデルも復活…次世代CBは台形フォルムで先鋭さアピール

モーターサイクル 新型車
ホンダ CB125R 新型
ホンダ CB125R 新型 全 28 枚 拡大写真

1959年の『CB92』以来、世界市場を席巻した1969年の『CB750フォア』といい、DOHCエンジンを搭載した79年の『CB750F』といい、いつの時代もホンダを代表するモデルであり続ける「CB」シリーズ。

アンダー400にも「CB」系の名車は数多く、80年代の『CB250RS』を筆頭に、92年からは『CB400スーパーフォア』が“ヨンヒャク”の決定版としてロングセラーを今なお続けている。

70年代には小排気量クラスもCB勢は元気イッパイで、『CB125JX』や『BENLY CB50』があった。しかし1982年発売の『CB125T』だけがマイナーチェンジを繰り返しつつ2000年代まで生き長らえたものの、インジェクション化されることなくカタログ落ち。125ccクラスのCBはしばらく絶滅状態が続いていた。

※上の写真は「隠れ名車」との呼び声高い『CB125T』(1982年式)。2000年代まで新車で購入できた。

そこにきて、いま待望のCB系エントリーモデルが復活である。『CB125R』(発売済み)だ。新世代CBシリーズとして、車体を間もなく登場(5月22日発売)の『CB250R』と共通化。『CB1000R』とイメージを共通化した凝縮感のある、先鋭的かつ力強いスタイルで、いかにも現代的だ。

ホンダは両機種の実車をマスコミ陣に披露。スタイリングデザインを担当した鴫原 崇さん(本田技術研究所 二輪R&Dセンター)がポイントを説明してくれた。

◆シリーズ共通の台形フォルム

「新世代CBシリーズのトップエンドモデルである『CB1000R』のフォルムと共通とし、クラスレスなスタイルとしました。マスの集中化を図った台形フォルムです。また、ヘッドライトをはじめとするすべての灯火器に、高輝度で被視認性に優れるLEDを採用しており、ラウンドシェイプを基本形としたLEDヘッドライトは次世代CBを象徴するアイコンです」(鴫原さん)

新設計のスチールフレームは高張力鋼管と鋼板で構成されている。フロントフォークは倒立式。125も250もABSを標準装備し、メーターはフルデジタル式だ。

「若い人やビギナーに乗っていただき、そしてCB1000Rなどの上級モデルへステップアップしてもらえたら言うことありませんね。もちろん大型バイクユーザーのセカンドバイクとして、リターンライダーにも最適だと思います」(鴫原さん)

かつての『CB125T』が根強く支持されたように、新型もまたロングセラーとなるか。今後も注目していきたい両モデルだ。

《青木タカオ》

モーターサイクルジャーナリスト 青木タカオ

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  2. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
  3. “プチカスタム”でサマードライブの楽しさをブーストアップ![特選カーアクセサリー名鑑]
  4. メルセデスベンツ車だけに特化!走りを静かにする「調音施工」認定店が埼玉県三郷市にオープン
  5. トヨタの大型ピックアップトラックの逆輸入に期待? 新型発表に日本のファンも熱視線
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る