いすゞ自動車は5月14日、2018年3月期(2017年4月~2018年3月)連結決算を発表。タイをはじめとする新興国市場での好調が寄与し、増収増益、売上高は初の2兆円超えとなった。
2018年3月期会計年度の総販売台数は前年同期比0.9%減の50万1892台だった。国内は同10.1%減の7万2262台。海外はタイでピックアップトラックが好調だったことに加え、新興国市場も回復基調にあり、同0.9%増の42万9630台となった。
一方、車両以外は順調で、海外生産用部品が同23.4%増の715億円、エンジン・コンポーネントは同22.9%増の1270億円。これらの結果、売上高はタイ市場のピックアップトラックやエンジン・コンポーネント、保有事業の伸びにより、同6.0%増の2兆0703億円。初の2兆円超えで、6期連続の増収となった。
損益は増収効果と原価低減などに加え、為替の好転により増益となった。営業利益は同13.9%増の1667億円、経常利益は同14.2%増の1736億円、純利益は同12.6%増の1056億円。営業利益は2期ぶり、経常利益は3期ぶり、4期ぶりの増益となった。
今期の業績見通しについても、新興国市場の回復による販売増加にエンジンの伸長も加わり、増収増益を見込む。売上高は前期比3.4%増の2兆1400億円、営業利益は同5.5%増の1760億円、経常利益は同6.0%増の1840億円、純利益は同4.1%増の1100億円とした。