日産自動車、営業益2割減も米法人税引き下げで最終利益は12.6%増 2018年3月期決算

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日産自動車は5月14日、2018年3月期(2017年4月-2018年3月)連結決算を発表。完成検査問題による失速を第4四半期で挽回し、売上高は前期比2.0%増の11兆9512億円で、2期ぶりの増収となった。

2018年3月期会計期間のグローバル販売台数は同2.6%増の577万台で過去最高を記録した。

国内では『ノートe-POWER』と新型『リーフ』が好調で、同4.8%増の58万4000台。中国では『エクストレイル』『シルフィ』などが健闘し、同12.2%増の152万2000台となった。米国は同0.7%増の159万3000台。欧州は英国市場での全需の低下およびクロスオーバーセグメントでの競争激化の影響により、同4.6%減の65万2000台、ロシアは同12.0%増の10万5000台。アジア・オセアニア、中南米、中東、アフリカをはじめとするその他市場の販売台数は同1.3%増の81万9000台となった。この結果、売上高は2.0%増の11兆9512億円となった。

しかし、国内の完成検査問題影響、米国の販売会社の在庫調整を含む販売費の増加、原材料価格の高騰などにより、営業利益は同22.6%減の5748億円で2期連続の減益となった。経常利益は同13.2%減の7503億円。純利益は米国の税制改革法による法人税等の減少によ、同12.6%増の834億円となった。

今期の業績見通しについては、『セレナe-POWER』や新型リーフ、『ダットサン クロス』、『インフィニティ QX50』をはじめとする新型車が台数増に寄与する見通しだとし、グローバル販売台数は前期比2.7%増の592万5000台を見込む。売上高は同0.4%増の12兆円、営業利益は同6.0%減の5400億円、純利益は同33.1%減の5000億円とした。

《纐纈敏也@DAYS》

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