国交省が駐車場年報の記録を訂正、バイク駐車場で過去2年分

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国土交通省都市局は、同局が毎年取りまとめている『自動車駐車場年報』の記載を、ホームページ上で訂正。関係する自治体にその訂正後の正確な駐車場数などを伝えた。

駐車場年報は、全国の時間貸駐車場の設置個所数や収容台数、場所などが詳細に記されている。空地の一時利用などで設置された駐車場などを除く、ほとんどすべての駐車場整備状況がわかる国内唯一の資料だ。

記載の誤りが発見されたのは、都道府県別の自動二輪車駐車場整備状況を記載したページ。誤りが訂正されないまま次年度のデータを重ねているため、複数年にわたって不正確な数字が掲載されたままになっていた。担当する街路交通施設課は、各地方整備局などを通じて都道府県に問い直し精査。2016年度と2017年度の2年間、都道府県から届けられたデータ、国土交通省のとりまとめの過程の両方に誤りがあったことを認めた。2015年以前に誤っている可能性もあるが、さかのぼることができないことを理由に限定した。

2017年度(最新)の整備分で延べ13都府県、同累積で7都県の間違いがあった。また、2016年度でも、整備分で10都府県、累積分で9都府県の訂正があった。駐車場年報は、都道府県別の単年度増減と、その増減を含めた累積年(=その年度までに整備された場数)の2つに分けて、さらに二輪車専用駐車スペースであるか、駐輪場または四輪車と併用であるかも記載している。

2018年3月末日までの全国の二輪車「専用」駐車場は1600か所1万7708台から1604か所1万7784台に訂正。4か所76台分増えた。駐輪場などとの「併用」駐車場は177か所3万4728台に訂正。10か所946台分増えた。

また2017年度単年度の増減は、専用が288か所2004台に、2か所140台増えた。併用は13か所441台に。2か所マイナス126台から一転してプラス441台に訂正された。

都道府県が定期貸駐車場を一般開放された時間貸駐車場として計上(東京都)したり、併用を専用駐車場として計上(埼玉県)した例があったほか、国土交通省が集計作業中に間違った数字を記載してしまった誤りが重なった。

「人の手で集計していたので、今後は合計があっていなければエラーが出るように(表計算のプログラムを)修正し、単純ミスをなくす。また、行政として出している駐車場に関する年報はこれだけなので、自治体の駐車場担当者にも徹底してもらうように周知する。すでに各自治体にも修正版を伝えた」(街路交通施設課)

だが、「年報が出来上がり配布されるまで、掲載されたデータが確認できないので修正のしようがいない」と、都道府県側は国交省側の製作過程にも問題があるとする。街路交通施設課の担当者は、「今までそれをしてこなかったことに何か積極的な理由があるのか(手間が増えるので避けていたのか等)を確認する必要がある。特段の問題がなければ一つの手段だと思うので検討してみたい」と、回答した。

駐車場年報の訂正分は国土交通省都市局の「街路・連立・新交通」の《自動車駐車場年報(平成28年度版・平成29年度版)の訂正について》に掲載されている。

《中島みなみ》

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