フロントガラスはUV対策済み、紫外線98%をカット JAF検証

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各車のガラス別の紫外線強度を検証(イメージ)
各車のガラス別の紫外線強度を検証(イメージ) 全 7 枚 拡大写真

JAF(日本自動車連盟)は、紫外線が強くなるこの時期に気がかりな「車内での日焼け」について、車種や窓によって異なる紫外線のカット率を検証し、その結果をホームページに公開した。

今回の実験では、オープンカー、UVカット機能のないクリアガラス装着車、約90%紫外線をカットするUVカットガラス装着車、約99%をカットするスーパーUVカットガラス装着車の4台を使用し、2つのテストを実施した。

テスト1では、各ガラス(フロントガラス、前席ガラス、後席ガラス、リアガラス) に日差しが当たるように車の向きを変えて、紫外線強度を計測した。その結果、フロントガラスはオープンカー以外すべて、紫外線の強度を示す「μW/cm2」の数値が1桁以下で、98~99%のカット率を達成。これは、フロントガラスは約30年前にフィルムを挟んだ合わせガラスが義務化され、フィルムには紫外線をカットする機能が備わっているためだ。

それ以外のガラスでは、UVカット機能の有無で差が出た。UVカットガラスが275μW/cm2以下で紫外線カット率90%だったのに対し、クリアガラスは前席が1044μW/cm2でカット率60%、リアガラスが1006μW/cm2でカット率50%。スーパーUVカットガラスは、4か所すべてで紫外線強度が1μW/cm2以下で、99%紫外線カットを裏付ける結果となった。

テスト2では、紫外線の強さによって色が変化する「UVラベル」を使って、各車の運転席(右側)における紫外線の強さを30分間確認した。その結果、オープンカーは3分30秒、クリアガラスは16分30秒で赤く変化。スタートから30分後、UVカットガラスはわずかに赤くなったが、スーパーUVカットガラスは色に変化はなかった。

JAFではこのほか、UVカット機能のないガラスで、紫外線対策グッズの効果も検証した。サンシェードは後部座席にしか使えないが、フィルムと液剤は前席でも使用できるものを使用。モニターの顔付近で使用前後の紫外線強度を計測した結果、サンシェードは使用前の570μW/cm2から91.5μW/cm2となり、紫外線を84%カット、UVカットフィルムは771μW/cm2から24.3μW/cm2で97%カット、UVカット液剤は720μW/cm2から339μW/cm2で53%カットとなった。

なおスモークフィルムについては、フロントガラスと運転席・助手席の側面ガラスは可視光線透過率が70%以上ないと違反になるとし、使用の際は注意するよう、呼びかけている。

《纐纈敏也@DAYS》

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