小田急でも回生電力を活用する省エネ策…停電にも対応する電力貯蔵装置を導入 5月19日

鉄道 企業動向
回生電力貯蔵装置を通した充放電の流れ。装置は日立製作所製が製造したもので、蓄電に使われる充電池はリチウムイオン電池。電車の加速時に電力を放電するほか、停電時にも放電できる機能を持つ。
回生電力貯蔵装置を通した充放電の流れ。装置は日立製作所製が製造したもので、蓄電に使われる充電池はリチウムイオン電池。電車の加速時に電力を放電するほか、停電時にも放電できる機能を持つ。 全 1 枚 拡大写真

小田急電鉄は5月19日、小田原線の上原変電所(東京都渋谷区)に回生電力貯蔵装置を導入する。

これは、鉄道施設や車両に対して省エネ事業を推進する鉄軌道事業者に対して、国が補助金を交付する、環境省・国土交通省のエコレールラインプロジェクト事業の一環として導入されるもの。

列車がブレーキをかけた際に発生する回生電力を蓄電池に一時的に蓄え、その電力を再利用する仕組みになっていることから、運行時の総電力量を節約でき、環境負荷の軽減につながるという。

また、この装置は、停電時に電源供給を行なうこともできることから、今年3月に開通した代々木上原~梅ヶ丘間の複々線地下区間においての大規模停電に対応することも想定。駅間に停車した列車を最寄り駅まで安全に移動させる実証実験が行なわれる予定になっている。

小田急では、2017年度末時点で回生ブレーキや省エネ車両の導入が98.8%まで進んでおり「今後も駅や鉄道施設での環境負荷の軽減や、一層の安全性の向上に取り組んでまいります」としている。

なお、類似の取組みとしては、JR東日本が昨年10月から内房線の大貫変電所で実施しており、拝島・桶川・久喜の各変電所には回生電力貯蔵装置が設置されている。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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