マツダ 小飼社長「最高のパフォーマンスはセダンから」…アテンザを大幅改良

自動車 ニューモデル 新型車
マツダ 改良アテンザと小飼雅道社長
マツダ 改良アテンザと小飼雅道社長 全 4 枚 拡大写真

マツダは5月24日、フラッグシップモデルである『アテンザ』に幅広い改良を施し、同日に予約受注を始めたと発表した。6月21日に発売し、月間500台の販売を計画している。

2012年の全面改良後では、最も大きな改良となった。内外装のデザインを部分的に変更したのをはじめ、次世代車両構造技術である「SKYACTIV-ビークルアーキテクチャー」を一部採用し、操縦安定性や乗り心地、静粛性などで質感を更に高めたとしている。セダンとワゴンがあり、価格は282万円台から419万円台まで。

エンジンは2.2リットルディーゼルと2.0リットルおよび2.5リットルガソリンの3タイプ。いずれも出力など基本性能を改良した最新のタイプに切り替えた。2.5リットルのガソリンには気筒休止技術を導入するなど、全てのエンジンで実用燃費も高めている。

足回りを中止とする「SKYACTIV-ビークルアーキテクチャー」ではサスペンション部品やタイヤの見直しに加え、電動パワーステアリングの制御最適化も図り、ドライバー操作への応答性などを高めた。また、車体部品への吸音材や制振材の追加によって静粛性を高め、前後席間でもストレスのない会話ができるよう留意して改良したという。

安全および運転支援技術では、車両の全周囲を監視する「360度ビューモニター」や、歩行者に対する自動ブレーキが夜間でも作動する機能などを加えた。従来、作動範囲が時速30km~100kmだったクルーズコントロールは、全車速対応での自動停止・発進制御とし、渋滞時の負担軽減も図った。販売計画のうちディーゼル車は全体の6割、またセダンとワゴンの比率は半々と想定している。

都内で開いた発表会で小飼雅道社長は「開発ではまずセダンで最高のパフォーマンスを実現し、クロスオーバーSUVなどに展開していくので、セダンは非常に重要。アテンザは昨年度約120か国で15万台以上を販売した。このクラスのセダンは世界で根強い需要があり、経営上も大切」と、今回の大幅改良の狙いを述べた。また、月500台とした国内販売計画については「昨年度の販売実績が400台前後だったので積極的な計画だ。販売会社もこの新モデルに期待している」と、語った。

《池原照雄》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 【マツダ MX-30 ロータリーEV 新型試乗】走行レンジは900km!他のモデルでは叶えられない「面白い選択肢」…河村康彦
  2. ルノーが小型SUV『シンビオズ』発表…「E-TECHハイブリッド」搭載
  3. 「アルファード」フォロワー続々! 北京モーターショーで見た「衝撃の高級ミニバン」10選
  4. 初の電動化、6気筒エンジン復活など話題満載!ポルシェ『911』最新世代「6モデル」を一挙スクープ
  5. ホンダ『レブル250』ベースの新型コンプリート車発売!…4月の二輪車記事まとめ
  6. 世界最高峰の装甲性能、新型SUV『アーセナル』間もなく発表へ…ティザー
  7. B-SUV市場で勝つための変身…シトロエン『C3エアクロス』[詳細画像]
  8. 選ぶのはどっち?『単筒式 vs 複筒式』サスペンションの内部構造を比較する~カスタムHOW TO~
  9. タミヤのフラッグシップ拠点、「プラモデルファクトリー」が移転 5月24日にリニューアル
  10. 総合商社恐るべし!? 伊藤忠がビッグモーター新会社へ社長・幹部ら50人超派遣[新聞ウォッチ]
ランキングをもっと見る