三井化学、試験・実験段階の炭素繊維系や高熱伝導樹脂を紹介…人とくるまのテクノロジー2018

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三井化学(人とくるまのテクノロジー2018)
三井化学(人とくるまのテクノロジー2018) 全 6 枚 拡大写真

三井化学は、本体各事業部をはじめ、ジャパンコンポジットやプライムポリマー、三井化学SKCポリウレタン、三井化学東セロといったグループ企業のプロダクトを集結。開発進度をアイデア・試作実験・開発完了・製品化の4段階にわけて紹介した(人とくるまのテクノロジー展)。

今回、試作・実験段階で紹介されたプロダクトは、「成形加工性に優れたポリオレフィン系UDテープ・シート」「高熱伝導性による高放熱性、低熱線膨張」「形状記憶シート」の3つ。

同社 機能性コンパウンド事業部が手がける「成形加工性に優れたポリオレフィン系UDテープ・シート」は、熱硬化性樹脂を使った炭素繊維強化プラスチック(CFRP)、そのほかエンプラなどの熱可塑性樹脂のUDテープからの置き換えなどを見すえた製品。

このCF-PP(炭素繊維強化ポリプロピレン)繊維強化UDテープ・シート TAFNEX CF-PP UDは、PPマトリクスによる軽量化・低吸水性、カーボンファイバーとの複合材料化による高い機能特性などが特長。「今後は金属接合技術の改善や、コスト競争力をつけていく」と同社。

またジャパンコンポジットは、ブレーカー筐体などの電気関連部材に使われる高熱伝導性熱硬化性成形材料 BMC(不飽和ポリエステル樹脂)を紹介。 同製品は、一般的な樹脂の熱伝導率が0.2~0.3W/m・kであるのに対し、同社品は1.5~2.0W/m・kと、熱放散性に長けているうえ、高い電気絶縁性もキープしているという。

さらに、三井化学東セロが手がける形状記憶シートは、自動車用シートの緩衝材、自動車用ハンドルのグリップ部分、そのほか自動車内装部材などに活用されるイメージで開発がすすむもの。

水を吸収しない、成形加工や着色で貼り合わせ加工が可能、感温性をもち温度で柔軟に変化する、伸縮性と形状保持性があるといった特徴から、「シューズのソールなどにも応用できる」と試作品といっしょに紹介していた。

《レスポンス編集部》

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