マイカー旅客運送でクラウド連携型呼気アルコール検知器の実証を開始

自動車 テクノロジー 安全
新型呼気アルコール検知器
新型呼気アルコール検知器 全 2 枚 拡大写真

日立製作所とNPO法人 養父市(やぶし)マイカー運送ネットワーク(兵庫県)は、5月26日より開業する、全国初のマイカー旅客運送「養父市新たな自家用有償旅客運送事業(やぶくる)」にて、日立のクラウド連携型呼気アルコール検知器を活用した、運行前のアルコールチェックに関する実証を開始する。

養父市では、2018年3月に、タクシー事業者が対応困難な山間部2地域内での短距離輸送手段として、市民ドライバーがマイカーにより有償で市民、観光客を運送することを目的にNPO法人を設立。NPO法人には市内のタクシー・バス事業者自らが社員として参画し、市民ドライバー向けの講習の実施および運行管理業務を市内タクシー・バス事業者に委託する等、運転の安全品質を追求している。

今回その一環として、ドライバーの始業前点呼にて、クラウド連携型呼気アルコール検知器の実証を実施する。期間は5月26日の事業開始から1年間で、NPO法人に登録された市民ドライバーのうち10名(予定)に検知器を配布し、運行前の遠隔点呼・アルコールチェックに活用してその効果を検証。タクシー事業者が、高精度の検知器を用いて遠隔から市民ドライバーを点呼・確認することで、安全性と業務効率の向上を図る。

今回の実証では、スマートフォン内蔵カメラを利用した顔画像のチェックにより、呼気チェック時のなりすましなど不正利用の防止が可能な新型の呼気アルコール検知器を導入する。ドライバーの呼気データを、スマートフォンを介してクラウドシステムへ収集し、PC上で遠隔から各ドライバーのアルコールチェック結果や運送状態の確認・管理が可能。また、クラウドシステムは、市民・観光客からの配車依頼に対し、ドライバーの空き状況の確認や、運送ドライバーの決定・通知を行う機能も持つ。

《纐纈敏也@DAYS》

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