三菱ふそう大・中型バスのリコール、対象車両を1万4000台ヘ拡大 ハンドル操作不能で人身事故も

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改善箇所
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三菱ふそうトラック・バスは5月25日、大・中型バス『エアロミディ』などのセンターメンバーに不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。

対象となるのは、エアロミディのほか、『エアロエース』『エアロバス』『エアロクイーン』、日産ディーゼルおよびUDトラックス『スペースアローA』『スペースウイングA』の計6車種で、1993年9月20日~2017年8月7日に製造された1万4780台。

前輪独立懸架方式の大・中型バスにおいて、センターメンバーの製造が不適切なため、センターメンバー内部に融雪剤等を含んだ水が浸入し、ロアアーム取付部付近が腐食することがある。そのため、そのままの状態で使用を続けると、腐食が進行し、センターメンバーが破損して、最悪の場合、ロアアームが脱落して操舵不能となるおそれがある。

今回の案件は、2017年2月14日付けで暫定措置のリコール届出を行ったものだが、恒久措置が決定したことと、1993年9月20日~2007年8月28日としていた対象車両以降に生産した車両の一部でも不具合が発生するおそれがあることが判明したため、対象範囲を拡大して再度対策を行うものだ。

改善措置として、使用者に、センターメンバー内部を定期的にシングルワックスで防錆措置する旨を記載したメンテナンスノートの追補版を配布する。また、暫定措置で改良品のセンターメンバーに交換せずにシングルワックスによる防錆措置を実施した車両は、ダブルワックスによる防錆措置を実施。それ以外の暫定措置実施車両は、暫定措置を恒久措置とする。

暫定措置を実施していない車両は、センターメンバーに内部点検用の穴を開け、内視鏡を用いて内部腐食状況の点検を行い、著しい腐食が認められた場合は、改良品のセンターメンバーに交換。著しい腐食が認められなかった場合は、ダブルワックスによる防錆措置を実施する。

これまでに不具合は26件発生、人身事故が3件起きている。

《纐纈敏也@DAYS》

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