車検証の電子化、夏めどに検討会立ち上げ…新たな負担も 国交省

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国土交通省は車検証の電子化を目指して、検討会の立ち上げを準備中だ。

普通車など登録車だけでなく、軽自動車や自動二輪車を含めて車検のある車両を電子化の対象として検討する。

自動車保有に関する検査、登録、保管場所証明、納税などの手続きは担当する行政機関が、本来は分かれているが、利用者の利便性に考慮してワンストップ(1か所で行う)サービスが進んでいる。

「車検証だけは紙なので、窓口に取りに来てもらわないといけない」(自動車局)

電子化することで、利用者にとってはこうした手間が省けることになる。一方で車検を行う運輸支局、自動車事務所などの窓口の人員を削減することができる。

ただ、電子化は便利な側面だけではない。今回の検討は、車検データそのものの電子化ではなく、主にユーザーが車両に備え付けておくべき車検証の電子化が議論の対象になる。現行の紙の車検証であれば、偽造防止対策を施した専用紙に車検データを印字して示している。電子化された場合は、国交省、警察などの行政だけでなく、ユーザー、自動車販売、修理関係者など誰でも見ることができて、同時にその車検データを改ざんできないようにしなければならない。そのためにはICチップを埋め込んだ免許証のようなものや、ETCのような専用機が必要となるかもしれない。

検討会では、こうした電子化のための課題を話し合っていくことになる。自動車局は、検討会の初会合を夏頃に開催する予定だ。

《中島みなみ》

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