ガスパン遊びでクルマを吹っ飛ばしたか、激発物破裂容疑で男を逮捕

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大阪市内で駐車中のクルマの車内にライター用のガスを充満させ、これを爆発させて周辺被害をもたらしたとして、爆発したクルマの中にいた男が激発物破裂容疑で逮捕された。事件後に現場となったマンションから香川県内に転居していた。

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今年3月、大阪府大阪市東淀川区内のマンション駐車場で、駐車中の乗用車にライター用のガスを充満させ、これを爆発させたとして、大阪府警は30日、このクルマに乗っていた26歳の男を激発物破裂容疑で逮捕した。

大阪府警・東淀川署によると、問題の事件は2018年3月29日の午前3時50分ごろ発生している。大阪市東淀川区南江口1丁目付近にあるマンションの駐車場内に駐車されていた乗用車が突然爆発。このクルマが大破するとともに、周辺に駐車されていた他の車両や、現場となったマンション2~4階にある15部屋の窓ガラスなどが損壊する被害が出た。

クルマには26歳の男が乗車していて顔面ヤケドなどの重傷を負ったが、車内からはライター用のガスボンベ数本が発見されており、警察では現場の状況から男がクルマの車内にガスを充満させ、このガスに引火したことで爆発に至った可能性が高いことが判明している。

男は事件後に香川県多度津町内へ転居していたが、警察は身柄を大阪府内に移して捜査を行うことを決め、30日に男を激発物破裂容疑で逮捕した。

警察の聴取に対して男は「弁護士が来てから話す」として黙秘しているという。警察ではガス吸引を行っていたものとみて、事故発生の経緯を詳しく調べている。

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逮捕された男が車内にガスを充満させた動機としては「自殺意図」なども考慮されているが、最も有力視されているのは「ガスパン遊び」とみられている。ライター用のブタンガスを吸い、酩酊状態に陥ることを楽しむというものだ。トルエンのような有機溶剤よりもライター用ガスは入手しやすく、しかも安価。一方でライター用のガスだけに引火しやすく、しかも引火爆発時の膨張力が凄まじいため、今回のような周辺被害も巻き起こしてしまう。

《石田真一》

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