モリタは東京国際消防防災展2018で、破壊放水塔付自走式化学消防ポンプ自動車『Red Sky Lance』を発表した。大型化学車に放水銃兼用の破壊器具を備えたブーム装置を設け、破壊器具が壁面部などを破壊して、屋内への直接放水を可能にする。
開口部の少ない対象物や住宅密集地の奥まった場所など消火活動が困難な現場で、より火点に近い位置での消火を可能にし、威力を発揮できる消防車として開発された。大型倉物流倉庫や航空機火災など、放水可能な開口部を設けるのに時間を要する現場で効果が期待される。ブーム先端部に放水銃兼用の破壊器具及びカラーカメラと赤外線カメラを搭載している。Lance(ランス)は槍の意味。
モリタは多様化する火災現場、災害現場において、消火・救助活動に素早く対応できるよう消防自動車10台を開発、東京国際消防防災展2018に出展した。
東京国際消防防災展は、過去の災害を教訓とした各種災害リスクを周知し、都民などの防火防災意識及び行動力を向上させるとともに、住民・企業・行政による三者相互の連携強化並びに関連技術・産業の振興を促進することを目的とする(東京消防庁村上研一消防総監)。主催は東京消防庁、東京ビッグサイト、東京国際消防防災展2018実行委員会。5月31日から6月3日まで、東京臨海都心の東京ビッグサイトで開催。