タクシーの貨物輸送を解禁、トラック運転手不足の助っ人役に…規制改革会議答申へ[新聞ウォッチ]

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2018年6月4日付

●運転手意識失う、乗客が停車、観光バス高速であわや(読売・34面)

●G7対立異例の米批判、「同盟国に関税信頼損なう」財務相会議(朝日・1面)

●金井さん、半年ぶりの地球(朝日・1面)

●カジノ皮算用バラバラ、経済効果「全国で7兆円」「関東で3.7兆円」(朝日・31面)

●JR東列車妨害410件、3カ月間、鉄道警察隊と協議へ(産経・23面)

●自動運転特許のライセンス料、完成車メーカー負担も(日経・3面)

●タクシーで貨物輸送OKに、規制改革答申(日経・3面)

●日本苦戦100位内に4校、大学「論文の生産性」アジア勢と差拡大(日経・5面)

●ニュース一言、ハーレーダビットソンジャパン・ウィルス社長(日経・5面)

ひとくちコメント

政府の規制改革推進会議(議長・大田弘子政策研究大学院大学教授)が安倍晋三首相に提出する答申の中に「タクシーを使った貨物輸送の規制緩和」などを盛り込むという。

きょうの日経が「タクシーで貨物輸送OKに」との見出しで報じている。それによると、ネット販売の拡大でトラック運転手が不足しており、タクシーによる貨物輸送の解禁を検討するとしている。まず、買い物代行などで認めている「救護タクシー」の仕組みを広げる方向だと伝えている。

なるほど、トヨタ自動車がタクシー仕様の新モデルとして発売した「ジャパンタクシー」に幾度か乗車する機会があったが、天井が高く広々とした室内空間であり、これならば大きな貨物も楽々運ぶことも可能だろう。

タクシーによる貨物輸送の解禁はともかくとして、まだ、日本では米国などの海外で普及しているライドシェア(相乗り)のサービスも合法的には認められていない。

タクシー事業の許可を受けていない者が人間を送迎するサービスで「白タク」と呼ばれるものだが、成田空港などで問題になっている中国人などによる白タクが横行すればタクシー業界にとっては死活問題である。

きょうの日経の規制改革推進会議の答申の要旨をみると、大型電動ベビーカーの歩道通行を可能にすることや、マンションの入居者が使う都市ガスを管理組合がまとめて購入できるようにすることなどは盛り込まれているが、「ライドシェア」の解禁までは盛り込まれないようだ。

《福田俊之》

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