三菱自、タイで電動車の製造へ向け「第一歩」表明…500万台達成式典で

自動車 ビジネス 海外マーケット
三菱自動車タイランドが累計生産500万台を達成。電動車の製造へ向け「第一歩」を表明
三菱自動車タイランドが累計生産500万台を達成。電動車の製造へ向け「第一歩」を表明 全 5 枚 拡大写真

三菱自動車工業のタイ現地法人、Mitsubishi Motors(Thailand )Co.,LTD=三菱自動車タイランド(MMTh)が累計生産台数500万台を達成、6月4日に記念式典が開催された。

三菱のタイへの進出は1961年と半世紀以上も前にさかのぼる。最初は卸売り会社の設立から始まり、1964年には組立会社を設立、1987年にはミツビシ・モーターズ・タイランドを設立し、累計生産台数100万台を達成した。その後は工場を増設するなどし、加速度的に生産台数を増やし今年、2018年に累計生産台数500万台を達成した。

記念式典には日本からは三菱自動車工業CEOの益子修氏が列席。タイからはソムキット副首相、ヒランヤー首相府省副大臣などが列席した。

式典でのスピーチで益子修CEOはタイへの感謝の意を述べるとともに、タイ政府がすすめる技術革新、先進的なクリーン・エネルギー、研究開発、創造性を促進する「タイランド4.0」というインセンティブ政策に賛同。電動化車両を製造することを前提とした申請を行うことを発表した。

三菱自動車は約10年前からタイ政府、エネルギー企業と協力して電気自動車のインフラ開発に取り組むなど、来たるべき電動化社会に向かっての準備を行ってきた。また、2013年から2015年にかけては、タイをメインステージに行われるアジアクロスカントリーラリーに『アウトランダーPHEV』で参戦。全戦で完走を果たし、電動車両の可能性と耐久性を証明してきた。

自動車産業が盛んで、東洋のデトロイトとまで言われるタイでの電動化は、もう目の前まで来ている。この地でも、三菱が長きにわたって行ってきた電動車両のノウハウはきっと生かされることだろう。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  4. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
  5. 【BYD シーライオン7 新型試乗】全幅1925mmの堂々サイズも「心配無用」、快適性はまさに至れり尽くせり…島崎七生人
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る