ラウンドアバウトから逆走進入、避けようとした順走車2台が被害

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国交省、島根県警、大田市のチラシから
国交省、島根県警、大田市のチラシから 全 1 枚 拡大写真

4日午後5時ごろ、島根県太田市内の国道9号バイパス(朝山・大田道路)を軽乗用車が逆走。これを避けようとした順走車2台が追突する事故が起きた。逆走車は環状交差点(ランドアバウト)から誤進入したものとみられている。

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島根県警・大田署によると、現場は大田市久手町波根西付近で片側1車線の緩やかなカーブ。70歳代の高齢男性が運転する軽乗用車は上り線側を逆走。順走してきた乗用車の運転者がこれに気づいて路肩寄りで停車したところ、減速が間に合わなかった後続のクルマが乗用車に追突。順走側の2台は小破し、乗っていた4人が軽傷。逆走車の運転者にケガはなかった。

逆走してきたクルマは約4km離れた大田朝山インターチェンジ(IC)から逆走を開始したとみられているが、このICは環状交差点(ランドアバウト)を二つ並べた日本初のツイン構造となっていた。すべての車両は環状交差点を時計回りに進むようになっており、さらには合流部を逆走進入しにくい形状にすることで逆走を防いでいたという。

しかし、逆走車を運転していた男性は大田朝山ICを利用するのが初めてで、ハンドルを大きく切ることで対向側の車線に入っていた。両車線は樹脂製ポールで区分されており、戻ることもできたがそのまま走行していたようだ。警察では男性から事情を聞くとともに、事故発生の経緯を詳しく調べている。

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事故が起きた国道9号バイパスは今年3月に開通しており、ICに導入されたツイン構造のランドアバウト自体が逆走対策を施されたものだった。このランドアバウトは時計回りにしか進めず、道路形状的にも逆走進入がしにくい構造となっていたが、あくまでも「逆走しにくい」であり、「逆走できない」ではなかった。このICからの逆走事案は初めてだが、「環状交差点をどこで、どのタイミングで離脱してよいのかわからず、誤った方向へ進行してしまう」というトラブルは開通直後から起きていたようだ。

《石田真一》

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