パナソニックは6月7日、モバイルPC「レッツノート」シリーズの夏モデルを6月15日から発売すると発表した。その中で同社が前面に押し出してPRしたのが「LV7」シリーズだ。
14.0型大画面モバイルPCにもかかわらず、重量が約1.25kgと14型以上の光学ドライブ内蔵PCとして世界最軽量を実現。処理能力についても、5年前の同社モバイルPCに比べて約2.4倍も向上している。また、バッテリー駆動時間も従来モデルより1.3倍長い13時間で、大容量バッテリーを搭載すれば19.5時間となっている。
特に軽量化については苦労したそうで、各ユニットを少しずつ軽くしていった。例えば、光学ドライブは細かい穴を開け、強度を保ちつつ軽量化に行ったという。また、CAE解析で、天板にかかる負荷をシミュレーションして構造を見直し、トップキャビネットの素材をプラスチックからマグネシウムに変更して軽量化と頑丈性を両立した。
試しにそのトップキャビネットを手に取ってみたら、あまりに軽さに驚き、手に持っているという感覚がしなかったほどだ。厚さについても、0.8mmから0.45mmに薄くなったそうだ。
「今も14型、15型のデスクトップを使っている企業がまだ残っているので、その部分について、LV7に置き換えていけると思う。それに欧米では14型を使っているケースが多いので、それを見据えて今回14型を投入することにした」とモバイルソリューションズ事業部の坂元寛明部長は大画面モバイルPC発売の狙いを話す。
現在、モバイルPC市場はタブレット端末に押されて厳しくなっているが、同社のモバイルPCは絶好調と言っていい。2017年度は前年比130%の42万台を販売し、22年目にして過去最高の販売を記録。国内シェアも67%とダントツで、14年連続してシェアナンバー1を獲得している。今回の14型投入で、さらにシェアを伸ばしそうだ。