ゴルフGTI はクレイジーなエンジニアによって生まれた…13年ぶりに3モデルが揃ったGTI

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GTI 3モデル記者発表
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フォルクスワーゲン グループ ジャパン(VGJ)は、元祖「ホットハッチ」といえるGTIシリーズとして『ゴルフGTIダイナミック』、『ポロGTI』、『up! GTI』の3モデルが発表されたこと受け、8日、メディア向けのプレスカンファレンスを開催した。

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VGJ代表取締役社長ティル・シェア氏によれば、日本でGTIシリーズが3種揃うのは13年ぶりのことだという。1976年に生まれたゴルフGTIは世界で220万台以上売れ、そのうち6万台以上が日本でほ販売。日本はGTI販売でトップ5に入るという。

今回発表されたup! GTIも、限定600台での販売となるが、すでに300台以上の受注を達成しているそうだ。

さらにシェア社長は、ピストン西沢氏とともに行われたトークセッションで、ゴルフGTIの誕生について次のように語る。

「GTIが生まれた1976年はオイルショックの影響でどの車も燃費を競っていた。あるいはアウトバーンでは大排気量の車が馬力と速度を競っていた。GTIは、そんな時代のクレイジーなエンジニアによって設計された。ゴルフのスポーツバージョンとして、たった1.6リットルのエンジンの小型実用車がアウトバーンで大排気量のスポーツカーに負けない走りが衝撃的だった」

発表会終了後の質疑応答(ぶら下がり)では、国内販売の状況についての質問がでた。

「確かに2015年、16年と販売が落ち込んだ時期もあったが、現在は回復している。2016年にスタートさせた顧客満足度を上げる施策の結果がでており、受注も安定してきた。2018年の5月までの販売数は、前年比を越えており、4月、5月の販売は前年同月比で+20%を達成できた」

と、基本に帰った地道な販売活動が実を結んできたことを強調した。シェアリングエコノミーやMaaSに関する取り組みについては、次のように答えた。

「MOIAのようなライドシェアをドイツを中心に実験的に展開している。現在のところレンタカーやシェアリングサービスを展開する予定はないが、ヨーロッパのパイロットケースをみながら各国に展開することになるだろう」

電動化戦略と、GTIのEVバージョンはあるのかという質問を投げてみた。

「フォルクスワーゲンは2025年にはEV市場でトップを目指している。それまでの間は、TSIエンジン、TDIエンジン、プラグインハイブリッド、EVという4つのパワートレインを維持するが、市場にあわせて段階的に移行することになる。また、GTIのEVバージョンだが、GTIのIはインジェクション(燃料噴射)の意味なので、EVにはなじまない(笑)。しかし、『eゴルフ』がそうであるように、EV自体がスポーティな走りが可能だ。フォルクスワーゲンは、北米のパイクスピーク(ヒルクライム競技)に特別なEVを投入している。市販車でもアウトバーンの推奨速度である130km/hのクルージングに問題ない性能を持っている」

そもそもGTIが生まれたのも、オイルショックの逆風が吹く時代だ。現在の電動化シフトもそれに通じるものがある。ならばGTIのDNAを持ったEVもぜひ期待したいところだ。

《中尾真二》

テクノロジージャーナリスト・ライター  中尾真二

アスキー(現KADOKAWA)、オライリー・ジャパンの技術書籍の企画・編集を経て独立。現在はWebメディアを中心に取材・執筆活動を展開。インターネットは、商用解放される前の学術ネットワークの時代から利用し、ネットワーク、プログラミング、セキュリティについては企業研修講師もこなす。エレクトロニクス、コンピュータのバックグラウンドを活かし、自動車業界についてもテクノロジーを中心に取材活動を行う。

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