メルセデスベンツ日本のサービスと技術力…頂点を決める競技、開催

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メルセデス・ベンツ日本「テックマスターズ ジャパン2018」
メルセデス・ベンツ日本「テックマスターズ ジャパン2018」 全 5 枚 拡大写真

「この大会は、メルセデス・ベンツ日本が過去に開催していた「サービス技術コンテスト」を起源とし、2005年以降、ドイツ・ダイムラー社が主催となり、世界規模大会へと拡大。日本との深い歴史的経緯がある」

メルセデス・ベンツ日本の上野金太郎代表取締役CEOが語るように、メルセデスの「テックマスターズ」のルーツは日本にあった。その2018年ジャパン大会が10日、東京・品川で開催され、サービスアドバイザー、故障診断士、システムテクニシャン、メンテナンステクニシャン、パーツコンサルタントの5部門のトップを決める競技が繰り広げられた。

競技は、その職種のジョブ・プロファイルに沿って審査がすすむ。パーツコンサルタントは、コンサルティングスキル・商品物流・商品知識・関連販売能力・追加販売能力・商品提案・訴求能力が、故障診断士は、初期診断・機能診断・計画性・戦略性・診断ステップ・コミュニケーション力が、システムテクニシャンは、システムの専門知識・構成・機能・特別修理・商品評価が、サービスアドバイザーはコミュニケーションスキル・問題解決スキル・アドバイス・技術知識・ブランド知識が、メンテナンステクニシャンは、診断機器取扱・メンテナンス業務・点検結果と部品交換時期の判断などが問われる。

たとえばサービスアドバイザー部門競技では、前半、クルマで困った女性の話を聞き、メルセデス・ベンツ1年点検を受け付けるプロセスを。後半では、車両引き渡し時の点検内容の説明などがチェックされる。

またメンテナンステクニシャンは、サービスアドバイザーが作成したメンテナンスシートに従い、エンジンルームから足回り、インテリア、エクステリアにいたるまで、「工場出荷時と同様のクオリティを維持させる作業スキル」が問われる。「単なる整備作業スタッフを超えた、安全で環境を配慮し、効率的な作業手順を評価。また、点検結果に対する正確な良否判定スキルも求められる」という。

いっぽうシステムテクニシャンは、故障診断士が苦情分析で作成した点検作業指示をベースに、診断工程のテストレベル、原因レベル、故障修理と検証レベルにわけて道順をつけていく。テストレベルでは、故障が発生している部位を特定するスキルが問われる。

こうした競技を経て、そのトップに選出されたのは、サービスアドバイザー部門が縄田大樹氏(メルセデス・ベンツ松戸)、メンテナンステクニシャン部門が結綿真也(稲毛)、故障診断士部門が中山雄介(茨木)、システムテクニシャン部門が寺田康広(枚方)、パーツコンサルタント部門が大森教雄(中野)だった。

彼らには、ヨーロッパでのメルセデス最先端技術を習得する機会が与えられる。また今回、予選通過倍率30倍以上をクリアしこの決勝に挑んだのは、各部門12人、合計60人のスタッフたち。パーツコンサルタントやシステムテクニシャンには、女性の姿もあった。

さらに、この日はメルセデス・ベンツ日本 カスタマー・サービス部門担当の荒垣信賢代表取締役副社長も登壇。メルセデス・ベンツ日本提携校の小山学園メルセデス・ベンツコース在学生とのインタビュータイムも実施。若手技術者育成へむけたプログラムも紹介された。

《レスポンス編集部》

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