コンチネンタル タイヤ部門プレジデント「日本でのポジションを時間かけて伸ばす」

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コンチネンタルAG タイヤ部門プレジデント ニコライ・ゼッツァー 氏 会見
コンチネンタルAG タイヤ部門プレジデント ニコライ・ゼッツァー 氏 会見 全 4 枚 拡大写真

独コンチネンタル社でタイヤ部門のプレジデントを務めるニコライ・ゼッツァー氏は6月14日、都内で会見し、「日本でのポジションは、まだまだ足りないと思っている」とした上で、「時間をかけてしっかり伸ばしていきたい」との考えを示した。

ゼッツァー氏は「当社の主要顧客であるBMWやメルセデスベンツは当社の技術を良く知っているし、タイヤを高く評価してくれている。今やろうとしているのは、こうしたことを他の完成車メーカーにも広げていきたい。そして消費者の方々にもメルセデスに装着しているタイヤが、日本のクルマにも装着できる、きちんと使えるというメッセージを積極的に打ち始めている。これをもっと拡大したい」と述べた。

さらに「数年前まではBMWやメルセデスベンツのディーラーくらいしか当社のタイヤのことを知らなかったと思うが、ほかのディーラーの方にもコンチネンタルタイヤを知って頂きたいと思う。そうすれば、そのディーラーのお客様に当社のタイヤをきちんとマーケティングしてくれると思う。当社のブランドが意味するものや、お客様にどのような価値をもたらすタイヤなのかといったことをディーラーの方がお客様にきちんと伝えて頂けると思う」との期待も示した。

また「当社のタイヤを買って頂いたお客様にはご満足頂いている」としながらも、「もっともっと多くのお客様に当社の製品がどういったものか理解して頂くことは、一夜でできるものではない」とも指摘。

その上で「スタッドレスタイヤはすでに強固なラインアップが整っている。日本の消費者に当社がスタッドレスを出していることが分かれば、ほかのタイヤも買ってくれると思う。お客様に対して当社の製品を使って頂き、ほかのセグメントにも製品があることを体感し、知って頂くことが重要になると思う。ステップ・バイ・ステップで時間をかけてお客様へ啓蒙活動をしていきたい」と強調した。

一方、日本市場の特性についてゼッツァー氏は「快適性、そして静粛性が日本では重視される。これが日本のお客様の要件であり、日本の完成車メーカーの要件でもある。第6世代商品は、そうした要件を充足し、専用に開発し、市場導入した商品である」と話した。

コンチネンタルは、現在4位にある世界のタイヤ市場での地位を2025年までにトップ3の一角に入ることを目標に掲げている。ゼッツァー氏は「バランスのとれた生産拠点を配置するための投資、トラックや産業車両用といった非乗用車向けタイヤの拡販、レーシングタイヤの強化で、(トップ3との)差を縮めていく」との方針を示していた。

《小松哲也》

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