パトカーに追跡されていたクルマ、10台に当て逃げ

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交通違反(運転中の携帯電話使用)でパトカーに追跡されていたクルマが、前方で渋滞していた車列を強引に突っ切り、10台の車両に接触する事故が起きた。クルマはそのまま逃走していたが、警察はドライブレコーダーの映像から車両を特定し、容疑者の少年を逮捕している。

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今月1日、三重県津市内の国道23号で、パトカーの追跡を逃れようとした乗用車が渋滞の車列に突っ込み、10台が当て逃げ被害を受けた事件について、三重県警は2日、鈴鹿市内に在住する少年をひき逃げなどの容疑で逮捕した。

三重県警・津署によると、問題の事故は2018年7月1日の午後6時5分ごろ発生している。津市江戸橋1丁目付近の国道23号(片側2車線)をパトカーでパトロールしていたところ、携帯電話を使用しながら乗用車を運転している男を発見。停止を命じたが、クルマはそのまま逃走したことから、署員はパトカーでの追跡を開始した。

逃げるクルマは約250m先で渋滞の車列に進路を塞がれる状態となったが、上下線の間を突き進んで10台のクルマに接触。その先の交差点でUターンしてさらに逃走した。この事故で1人が軽傷を負ったことから、警察は軽傷ひき逃げ事件として捜査を開始。

被害を受けたクルマに搭載されていたドライブレコーダーの映像から容疑車両のナンバーを特定するとともに、このクルマを使用していた鈴鹿市内に在住し、ペルー国籍を持つ19歳の少年を自動車運転死傷行為処罰法違反(無免許運転過失致傷)と道路交通法違反(ひき逃げ)の容疑で2日に逮捕している。

聴取に対して少年は「無免許運転の発覚を恐れて逃げた」などと供述しているようだ。警察では事故発生の経緯を詳しく調べている。

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容疑者の運転するクルマは渋滞によって進路を塞がれていたが、それを強引に突っ切って逃走することは追跡していたパトカーの警官にとっても想定外だったかもしれない。被害を受けた台数は多くなったが、速度が低かったこともあって重傷者や死亡者が出なかったことは幸いだった。

《石田真一》

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