【スバル フォレスター 新型試乗】ハンドリングや居住性は圧倒的に洗練された…津々見友彦

試乗記 国産車
スバル フォレスター 新型
スバル フォレスター 新型 全 13 枚 拡大写真

5代目となるスバルの4WD、新型『フォレスター』は一皮剥けて洗練度を増していた。エクステリアはパッと見では「そのまんま!」……と、思いきや、やはり洗練、特にリヤがスッキリと進化! 端正な雰囲気を醸し出す。

インテリアもダッシュパネルやセンターコンソールはスッキリと整理され、メーターデザインもピシッと心地よい。ディスプレイのグラフィックスのセンスが良いので質感も高い。

NA水平対向4気筒、2.5リットルエンジンは136kW(184ps)と強力になり、SIドライブでスポーティな運転も燃費運転もしやすい。0-400m加速は17秒台に入り不満のない性能だ。ただ、低速域ではe-BOXER がより力強い。

「アドバンス」はそのe-BOXERと呼ぶ、NA、2リットル、107kW(145ps)とモーターアシストの仕様。停止からもスムーズな走りで、SIドライブのSレンジでは、特に50km/h以下のアクセルレスポンスはモーターの助っ人で力強く気持ち良い。もっとも、速度が高くなるとあまり顕著ではなくなる。しかし0-400加速では低速が良いため、2.5リットル仕様に負けない。ただ、モーターとリチウムイオン電池のため、車重は1640kgと2.5リットルより重いのが辛い。とは言え燃費は18.6km/Lとなり、2.5リットルの14.6km/Lに対して有利だ。

圧倒的に洗練されたのがハンドリングや居住性だ。路面の微振動は抑えられ心地よい。うねりはト、トッと突き上げを軽くは感じるが辛くない。サスがよく動きスッキリとフラットな乗り心地。パワステもナチュラルで心地よい粘り感のあるテイスト。コーナーでの狙いも切り出しからスムーズにトレース出来、応答感も程よい。ブレーキも応答がナチュラルで安心。オフロードも得意な「Xモード」で難なくクリア!

ナビ画面に下り坂の画面や左の側面が表示されるので、恐怖感がなく安心して下れた。リヤシートの足元も広がり、飛躍的にパフォーマンスが向上している。「ドライバーモニタリングシステム」や「アイサイト」など安全装備が充実し、シニアにも嬉しいコンパクトSUVだ。

ところで、燃費で価格を割る、燃費価格レシオを計算すると、1km/Lあたり、2.5ツーリングは19.2万円、e-BOXERの2.0アドバンスは16.7万円と安かった。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

津々見 友彦│モータージャーナリスト
第1回日本GPに出場し、その後日産、トヨタ、いすゞのワークスドライバーとして活躍。現在は自動車雑誌、ラジオ、Car Worldなどに試乗記を書く。サーキット走りとパソコン大好き。今は自転車に凝る。

《津々見友彦》

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