防犯カメラ映像などからひき逃げ容疑者を逮捕、容疑への関与は否認

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岩手県北上市内で発生した重傷ひき逃げ事件について、岩手県警は8日、同市内に在住する女をひき逃げ容疑で逮捕した。防犯カメラ映像などから容疑車両を特定したが、女は容疑への関与を否認しているという。

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岩手県警・北上署によると、問題の事故は2018年7月4日の午前0時ごろ発生している。北上市鍛冶町付近の市道(片側1車線の直線区間、横断歩道や信号機なし)を徒歩で横断していた30歳の男性に対し、交差進行してきた軽乗用車が衝突。男性は骨折などの重傷を負ったが、クルマは現場から逃走していた。

警察では重傷ひき逃げ事件として捜査を開始。現場で採取した破片から容疑車両を特定するとともに、周辺に設置された防犯カメラ映像を分析し、周辺でのしゃ当たり捜査を実施したところ、同市内に在住する29歳の女が使用する同型車に衝突痕を発見。このクルマが容疑車両と判断し、女を8日に自動車運転死傷行為処罰法違反(過失傷害)や道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕している。

現場は夜間の見通しが悪い区間。聴取に対して女は現場付近を走行していたことは認めたものの、事故については「知らない」などと供述し、容疑への関与を否認している。警察では事故発生の経緯をさらに詳しく調べている。

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大都市ほどではないが、今では地方の小さな街であっても、防犯カメラの設置台数が増えていく傾向にあり、こうしたひき逃げ事件などでは地味に活躍する。
今回の事故では「破片で容疑車両の車種を特定」し、「防犯カメラで逃走した方向を特定」し、その上で「周辺での車当たり捜査を展開」というプロセスで最終的に容疑者逮捕に結びつけたとみられる。
ひき逃げはいつまでも逃げられるというものではなくなっている。

《石田真一》

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