ホンダ「軽バン新基準に挑戦」…軽商用 N-VAN を投入

自動車 ニューモデル 新型車
ホンダN-VANと本田技術研究所の古舘茂主任研究員
ホンダN-VANと本田技術研究所の古舘茂主任研究員 全 5 枚 拡大写真

ホンダは7月12日に、軽自動車の新型商用車『N-VAN』を13日に売り出すと発表した。軽乗用車の2代目『N-BOX』に採用された新世代プラットフォームを活用し、荷物の出し入れなど使いやすさや安全性能を追求した。

同社は2018年2月に『アクティバン』の生産を終了しており、N-VANはその後継モデルとなる。11年に初代N-BOXから導入を始めた軽自動車Nシリーズでは初の商用車設定。また、アクティバンの全面改良は1999年が最終であったため、久々の軽商用バンのテコ入れとなった。

バリエーションは基本的なモデルである「G」と「L」のほか、スタイリッシュなデザインでカラーバリエーションも7タイプと多い「+STYLE FUN」(プラススタイル ファン)と「+STYLE COOL」(プラススタイル クール)も設定した。仕事とレジャーの両方で使うというニーズにも対応している。全てのタイプに4輪駆動が設定され、「+STYLE」シリーズにはターボ車もある。消費税込み価格は126万円台から179万円台まで。

開発責任者である本田技術研究所の古舘茂主任研究員は、商品化にあたり「妥協しないニッポンのプロを支える“軽バン新基準”を創ることにチャレンジした」と話す。軽自動車を使った小口輸送事業の増加や、クルマを店舗にした多彩な移動販売業など軽商用車ニーズの多様化に応えるべく、「使いやすく働きやすい軽バン」(古舘氏)を追求したという。

そのひとつが「ダブルビッグ大開口」という独自構造。ダブルとはバックドアを上にはね上げた時の「テールゲート部」と、助手席側の「ボディーサイド部」を示す。助手席側サイド部については軽バンでは業界初となるセンターピラーのない構造としており、テールゲートだけでなく、こちらからも大きな荷物の積み下ろしが容易にできるようにした。ボディーサイド部の開口部は高さ1230mm・幅1580mmを確保している。

一方、安全面では安全運転支援技術のパッケージである「ホンダセンシング」を、同社の軽ではN-BOXに続いて全タイプ標準装備とした(MT車では一部機能は搭載されない)。古舘氏は「毎日使われるクルマなので安全性を重視した。これに対しては企業さんの反応も強い」と、同業他社を上回る技術レベルの装備に自信を示している。

《池原照雄》

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